マネープラン/ゼロからはじめるマネープランの考え方

ゼロから始める貯金の話。まずやるべき2つのこと

お金のこと、ちゃんとできるようになりたいと思うけれど、何からはじめたらいいのかわからない……。世の中に情報があふれすぎているため、かえって、行動の選択に迷う人が多いのではないでしょうか。まずは、これをやってください!

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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貯金したい人はまず、何から始める?

お金のこと、ちゃんとできるようになりたいと思うけれど、何からはじめたらいいのかわからない。世の中に情報があふれすぎているため、かえって、行動の選択に迷う人が多いのではないでしょうか。そういう人は、まずこの2つを行ってください。
 
貯金ゼロからお金を貯めたい人はどうする?

貯金ゼロからお金を貯めたい人はどうする?

 

(1)お金を計画的に使うだけでも、けっこう貯まる

お金を貯める以前に、仕事で収入を得ることが必要ですが、それは出来ているという前提で話を進めます。

さて、一番大事なことは、投資ではありません。やるべきことは、お金を計画的に使うということ。これは節約とは限りません。必要なものにお金を使ってもいいけれど、むだ使いをしないということです。いろいろ難しいことを考えるより、これが一番確実です。

これができなければ、いくらお給料のいい会社に入っても、いくら投資で大儲けしても、お金は手元に残っていきません。買う前によく考える、本当に欲しい場合は計画をたててお金を貯めて買う(クレジットカードがあるから大丈夫という考えをなくす)という基本を頭にたたきこみましょう。これができるようになるだけで、実はけっこう貯まります。

(2)使わずに残ったお金を逃がさない

次に考えるべきは、使わずに余ったお金を、どこに預けるかということです。お給料が振り込まれた口座にそのままにしておくと、使いたくなってしまいますから、お金を避難させるのです。お金は油断していると、どんどん逃げていきます。

預け先の理想を言い出すと、投資信託だの外貨だのとの難しい話になっていってしまいます。でも、そこでつまずいたら意味がないので、いまの段階では「とりあえず定期預金」でいいです。

定期預金のことがわからない、という人は

定期預金がどういうものか分からないという人は、これだけ知っておいてください。

●定期預金は、何カ月とか何年とか、預ける期間が決められている。
●満期(期間の最終日)前に途中で解約すると、利息が減らされてしまう(ただし、預けたお金が減らされることはない)。
●普通預金(お給料が振り込まれる口座は、コレです)よりは金利がいい。つまり利息がたくさんもらえる。
●預けたお金が1000万円以内なら、たとえ銀行が破たんしたとしても、預けたお金と利息はちゃんと受け取れるので安心。

【関連記事をチェック!】
定期預金とは?定期預金の基本と落とし穴!

定期預金は、銀行に行くか、インターネットバンキングで作ることができます。毎月手続きをするのは面倒だし、きっと忘れてしまうので、毎月自動的に定期預金ができる「積立」にするのがおすすめ。期間は1年程度のものにして、自動更新にするのが無難でしょう。

(今の段階でベストを求めなくてもいい。お金の感覚や知識を身につけながら、自分にとってのベストを見つけ、預け先を変えていきましょう)

貯まる秘策

計画的に使えばお金が残るから、それを定期預金にしようと書きました。これをもっと着実に成功させるには、秘策があります。

順序を逆にするのです。毎月いくらずつ貯めるかを最初に決めてしまい、お給料が入ったらすぐ、その金額を定期預金にしてしまう。貯める分のお金を「先取り」するのです。

積立を申し込むのなら、給料日直後に設定してしまう。そうすると、お給料が振り込まれる口座には、「今月使っていい金額」しか入っていないことになります。そうすれば、イヤでもその金額内でなんとかやりくりするようになる、というわけです。

お金が貯まるようになってきた。その次に向けて

毎月お金が貯められるようになってきたところで初めて、資産運用を選択肢に入れてください。資産運用は必須というわけではなく、貯蓄や親からの相続などでそれなりの資産があるならば、やらなくていいともいえます。また、収入が少なくて貯蓄が少額しかないとか、これからも定期的な収入があるとは限らないという不安を抱えている人も、投資に手を出すべきではないともいえます。なぜなら投資には、お金が増えるかもしれないが減ってしまう可能性もあるという「リスク」があるからです。

収入が少ない、今後の収入にも不安があるという人は、まずは毎月、決めた金額を貯蓄していくこと。やりくりに慣れて順調に貯められるようになってきたり、貯蓄に余裕が生まれたりしてきたら、投資信託などを取り入れましょう。たとえば、毎月5万円の貯蓄のうち1万円は投資信託の積立にするとか。

その時に向けて、今は少しずつ知識を得てください。いざ投資を始める時に、ハイリスクなものに飛びついたりしないために。

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