住友林業は木造住宅のハウスメーカーとして有名ですが、世界を股にかけて活躍する木材建材商社という特徴も持つ会社です。そして何より、この会社が過去に行ってきた環境保全の取り組みは住宅業界では圧倒的な事例で、事業の考え方をよく表していると思います。

【住友林業の基本データ】

  • 注文住宅事業
木造軸組構造 「マイフォレスト」シリーズほか
ビッグフレーム構造 「プラウディオ」シリーズほか
ツーバイフォー構造 「ノスタルジア」シリーズほか
※構造を問わず、平屋建てから3階建てまで横断するシリーズがある
  • 木材建材事業 イノス事業ほか
このほかに山林事業、リフォーム事業賃貸住宅事業分譲住宅事業、海外事業などを展開している
  • 営業エリア 沖縄を除く全国
  • 売上高 7239億円(うち住宅及び住宅関連事業3757億円)
  • 総販売棟数 8763棟(このほか賃貸住宅事業で875戸)※いずれも2009年度の実績

別子銅山の森を再生させた他にはない環境の実績

住友林業という会社の起源は300年以上も前、1691年(元禄4年)にさかのぼります。愛媛県にある別子銅山(住友家が開発)の立ち木の経営がそもそもの始まりという、実は大変歴史の古い会社です。

別子銅山の現在の様子。奥に石垣が見えるが、これはかつてここに数多くの人々が住んでいた証だ(クリックすると拡大します)

別子銅山の現在の様子。奥に石垣が見えるが、これはかつてここに数多くの人々が住んでいた証だ(クリックすると拡大します)

実は私は、この別子銅山跡を取材したことがあります。そこにはかつて銅を採掘するための様々な施設があったといい、開発に伴い住宅や学校、役場などといった「街」の跡が残っていました。現在は樹木が生い茂る深い森なのですが、100年前は荒廃した「ハゲ山」だったのでした。

この会社のすごいところは、1894年(明治27年)から、100年という時間をかけてその森を再生したこと。栃木県に足尾銅山がありますが、ここが未だにハゲ山(最近、植林が開始されたそうです)なのと比べると、雲泥の差があります。

森の再生だけが、「地球環境に優しい」ことの事例にはなりませんが、少なくともそれを100年という時間と、多大な労力、費用をかけて実現したことについて、私はすごいことだと素直に感じてます。

住友林業という会社を紹介するのには、まずこの事実を皆さんにお伝えするのがいいと思います。次のページでは、住友林業のもう一つの特徴、「木についてよく知っているということ」について書いてみたいと思います。