昔から、節句が終わったらお雛様をすぐにしまわないと婚期が遅れるなどといわれてきましたが、お雛様を飾る日にも、縁起のよい日と悪い日があることはあまり知られていないかもしれません。お雛様を飾るのに縁起が悪いとされているのは、節句の前日。この前日に飾ることを「一夜飾り」と呼んで、昔から縁起が悪いとされてきました。そもそも節句には厄除けの意味があり、お雛様というのは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を代わりに引き受けてくれる守り神のようなもの。前日に慌てて飾るのでは、厄除けの意味も薄れてしまいます。雛壇を飾るのは節句の10~20日前、できれば2月の雨水の日(節分の12日後)がよいとされています。
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