個人年金保険のタイプを知っておく

大切な老後資金だから、商品はしっかり選びたい。

大切な老後資金だから、商品はしっかり選びたい。

個人年金保険選びは、まず、どんなタイプがあるかを知ることからスタートしましょう。年金保険は、主に以下の項目で、いくつかのタイプに分けられています。

1. 保険料の払い方によるタイプ分け
月払い・半年払い・年払いなどの分割で払うタイプと、まとまったお金を一括で払い込む一時払いがあります。分割払いタイプの保険料の決め方には、2つの方法があります。何歳から・いつまで・いくらの年金を受け取るかで保険料を決める方法を「年金建」、月1万円などの払う保険料・何歳から・いつまでを決めると年金額が決まる方法を「保険料建」と言います。

一括で払い込むタイプは、「一時払個人年金保険」と呼び、分割払いタイプとは少し異なる仕組みの商品もあります。

2. リスクのあるなしによるタイプ分け
年金保険には、「外貨建」と「変額型」と呼ぶタイプがあります。前者はアメリカドルや豪ドルなどの外国の通貨で保険料を運用するもので、年金額は外貨で確定している商品が一般的です。後者は保険料を特別勘定(投資信託)で運用するもので、運用成果で年金額が変動します(運用がうまくいかなくても、元本が保証される商品がある)。

外貨建は為替の変動で、変額型は運用資産の価格変動で元本を割るリスクがあります。「外貨建個人年金保険」「変額個人年金保険」と呼び、年金額が定まっている年金保険とは区別しています。ちなみに、このタイプは、保険料の払い方は一時払いがほとんどです。

3. 年金の受け取り方によるタイプ分け
年金の受け取り方はいろいろなタイプがありますが、代表的なのは「終身年金」と「確定年金」です。前者は死亡するまで年金が受け取れるもので、年金の受け取りを開始してからの一定期間(10年が一般的)内に死亡しても受け取りは保証されている「保証期間付終身年金」が一般的です。このタイプには、保証期間があり、夫婦の両方が死亡するまで年金が受け取れる「保証期間付夫婦年金」もあります。「確定年金」は、年金の受け取りがスタートしてから、生死に関係なく一定期間(5・10・15年など)受け取るものです。

受け取り方のタイプは、上記「1」と「2」のどちらのタイプにもあります。

ここまでの話を整理すると、単に「個人年金保険」という場合は、リスクのない分割払いタイプを指すということです。
 

若い人向きではあるけれど……

個人年金保険は、老後が視野に入った50代になってから5年・10年で保険料を払い終えようとすると、毎月の負担は数万円になり家計を圧迫します。やはり、20年~30年という長期にわたって保険料を払う時間のある30代いっぱいまでの若い人向きと言えるでしょう。しかし、積極的に加入をすすめません。

その理由は、2つあります。1つは、個人年金保険の貯蓄性を判断するモノサシの予定利率や積立利率が低いので、貯蓄性の観点からみて決して有利な金融商品とは言えないこと。20年~30年という時間があれば、投資信託の積立をした方がパフォーマンスがよいかもしれません。もう1つは、保険は流動性がないので、別の目的でお金を使いたいときに使い勝手が悪いこと。ただし、流動性のなさを逆手にとれば、中断しにくい積立ができると考えることもできます。
 

個人年金保険選びのポイントはココ!

老後の生活費が心配なので、どうしても個人年金保険に入りたい場合は次のように選びましょう。

まず、途中で解約するともったいないですし、せっかく加入した意味もなくなるので、保険料は月1万円などの「保険料建」にし、ムリなく払い続けられそうな金額にすることがポイント。

年金の受け取りを開始する年齢は、60歳でも65歳でも、もっと遅くてもかまいません。公的年金が受け取れるようになる65歳までの生活費に不安があれば60歳からにすればいいですし、60歳以降も働き続けるとか貯蓄の取り崩しで何とかなりそうと予想できるなら65歳・70歳にします。ただ、あまり遅くに設定しすぎて、年金が必要なときに受け取れないということがないようにしましょう。

年金の受け取り期間のタイプは、長生きしそうなことを考えると終身年金が安心ですが、月1万円程度の保険料では終身年金は選べないかもしれませんし、終身年金は保険会社でも積極的に販売していません。確定年金でよしとしましょう。受取期間は5年でも10年でもお好みでかまいません。

個人年金保険だけで必要な老後資金を作るのは難しいと思われるので、あくまでも老後資金作りの方法の1つと考え、その他の金融商品による積立や運用も併用しましょう。


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