資産運用を効率よくお粉為に必要な分散投資の知識。公的年金の事例も使ってわかりやすくご案内します

資産運用を効率よく行う為に必要な分散投資の知識。公的年金の事例も使ってわかりやすくご案内します

時間を味方に複利の効果を生かして老後資金を準備する方法(詳細は「ライフプランと老後資金準備(1)長期投資と複利の効果」をご覧ください)をご案内しました。長期投資で複利の効果を最大に生かすことは老後資金準備のポイントになりますが、最近の低金利状態ではなかなか複利の効果だけで十分な資産運用を行うことが難しいといえるでしょう。そこで、今回は長期投資のメリットを生かすもう1つのポイントでもある「分散投資」の効果をご案内します。

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投資の基本「リターンとリスク」を知ろう
リスクと上手に付き合うには?~分散投資
老後資金準備と分散投資
 

投資の基本「リターンとリスク」を知ろう

金融商品はその商品ごとにさまざまなリターン(収益)が期待できますが、その反面リスクがあることを考慮しなければなりません。ただし、投資の世界では「リスク=危険」を意味するのではなく、「リスク=リターンのブレ幅」を意味しています。例えば、「リスクが高い」ということは、「損をする確率が高い」という意味ではなく、「リターンが高くなった場合と低くなった場合の差が大きい」ことを意味します。

毎月のリターンが下記のような結果になった「A」という金融商品と「B」という金融商品があったとします。 
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毎月のリターンの単純平均はどちらも同じ0.46%ですが、月ごとのリターンはAとBでずいぶん差があります。毎月のリターンをグラフに表してみると次のようなグラフになります。
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Bに比べてAはリターンのブレ幅が大きいことがグラフから確認できます。この2つの金融商品を平均リターンだけで比較すると「同じリターンの商品」ということができますが、リターンのブレ幅には大きな差があります。このブレ幅の違いが2つの商品の「リスクの違い」です。AはBに比べるとブレ幅が大きいので、Bよりも「リスクの高い商品」になります。

投資の世界で「リスクの高い商品」とは大きなリターンが期待できる半面、大きな損失の可能性もあり、「リスクの低い商品」とは大きなリターンが期待できない半面、大きな損失を被る可能性も低い商品をさします。

また、一般的に高いリターンが望める商品はリスクも高く(ハイリスクハイリターン)、リスクが低い商品はリターンも低い(ローリスクローリターン)傾向にあり、収益性と安全性の両方を備えた商品(ローリスクハイリターン)は存在しないと言われています。ある程度のリターンを望む場合はリスクをとらなければならないでしょう。