懐かしさを感じる街、川越へ

初めて訪れた場所なのに、なぜかしら懐かしい気がする……そんな体験ができるのも旅の醍醐味の一つですね。

今回ご紹介する川越は、古い蔵が通り沿いに続く町並みや寺社が点在し、懐かしい雰囲気を味わうことができる街の一つです。

都内から1時間足らずでアクセス可能で、ちょっとした休日のショートトリップとしても十分に楽しめる川越の街をご紹介します。

 

江戸の風情を現代に残す蔵造りの町並み

川越・蔵造りの町並み(1)

蔵造りの家が建ち並ぶ川越一番街。重厚な造りの建物に圧倒されます(2010年7月撮影)

川越Yahoo! 地図情報)は埼玉県の中央部に位置する街。遥か昔から多くの人が集まる所で、鎌倉時代には鎌倉幕府の御家人にもなった河越氏が町を治め、室町時代には江戸城を造った太田道灌とその父である太田道真が川越城を築き、城下町として繁栄しました。

明治時代中期、町の3分の1が焼失するという大火に見舞われたものの、その後の復興で火事に強い建物として土蔵造りの建物が次々と造られたという歴史があります。

 

川越・蔵造りの町並み(2)

懐かしさを感じるこの町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました(2010年7月撮影)

そんな蔵造りの建物が道路沿いに並んでいるのが一番街Yahoo! 地図情報)と呼ばれるメインストリート。仲町交差点から札の辻交差点までの500メートルほどの区間に10軒以上の蔵造りの建物が集まっています。

蔵造りの家が並ぶ風景は、江戸時代の江戸(東京)を彷彿とさせることから、川越は「小江戸(こえど)」と呼ばれるようになり、1999年には国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けました。

 

川越・蔵造りの町並み(3)/大沢家住宅

川越で一番古い蔵造りの建物、大沢家住宅(2010年7月撮影)

蔵造りの建物のいくつかは、商いを営んでいますので中を見ることが可能です。

明治の大火にも耐え、川越で一番古い蔵造りの建物である大沢家住宅は、1階が売店で2階が民家の絵を展示するギャラリー(有料)となっていますし、蔵造り資料館は煙草卸商が建てた蔵をそのまま資料館としたものです。

 

川越・蔵造りの町並み(4)/陶舗やまわ

NHK連続テレビ小説『つばさ』のロケで使われた陶舗やまわ(2010年7月撮影)

また川越は、2009年放送のNHK連続テレビ小説『つばさ』の舞台となりました。『つばさ』の主人公の生家という設定で使われた蔵造りの建物も一番街の中にありますので、ゆっくりと歩いて見ると良いですね。

 

懐かしい駄菓子が並ぶ菓子屋横丁

川越・菓子屋横丁

子供の頃を思い出す菓子屋横丁(2010年7月撮影)

蔵造りの町並みの北側、札の辻交差点から、西へ100メートルほど歩くと菓子屋横丁Yahoo! 地図情報)があります。

ここは路地の両端に麩菓子やハッカ飴など懐かしい駄菓子を売るお店が並んでいる場所。子供の頃を思い出しながら歩くのも楽しいですよ。

 

江戸城と大きな関わりを持つ喜多院

喜多院(1)

川越大師 喜多院。江戸城と大きな関わりを持つ寺院です(2010年7月撮影)

長い歴史を持つ川越には、歴史ある寺社も各地に点在しています。

毎年10月に華麗な山車(だし)が街の中を練り歩く川越まつりは、街の北東にある川越の総鎮守、川越氷川神社のお祭りですし、わらべ歌「とおりゃんせ」発祥の地である三芳野神社や、一番街の通り沿いにある蓮馨寺(れんけいじ)など、訪れたい寺社がたくさんありますが、その中でもたくさんの方が訪れるのが喜多院です。

 

喜多院(2)

喜多院の境内にある二重の多宝塔(2010年7月撮影)

喜多院Yahoo! 地図情報)は平安時代初期に創建された天台宗の寺院。江戸時代に入ると徳川家の庇護の元に力を強めました。

徳川家光が将軍の時、川越に大火が発生し、喜多院は山門以外の伽藍を焼失してしまいますが、家光は江戸城の紅葉山にあった別殿を移築させて喜多院の復興を支援します。

喜多院の客殿となったこの別殿には、家光誕生の間や、春日局化粧の間などが残っており、江戸城の貴重な遺構が現代まで引き継がれた格好となりました。

境内には様々な表情を持つ石仏が並ぶ五百羅漢や多宝塔などがあり、客殿と五百羅漢は有料で拝観することができますよ。

 

続いては、川越に来たら必ず訪れたい場所をご紹介します。次ページに続きます。