男の子育て/プレパパ・パパの心得

マタニティうつから妻を守る5つの方法(3ページ目)

理由なく悲しくなったり強い不安に襲われたりと、産後ママは情緒不安定になりがちです。今回は、産後のホルモンバランスの激変からおこる「マタニティブルー」について考えましょう!

執筆者:遠藤 雅大

マタニティブルーの諸症状

マタニティブルー
かわいい赤ちゃんを前にしても突如襲われる不安や悲しみ。「マタニティブルー」の原因は産後のホルモンバランスの激変
マタニティブルーの代表的な症状例としては、「わけもなくイライラする」「急に悲しくなって涙を流す」などがありますが、他にも「誰にも会いたくない日が続いた」「喜怒哀楽が激しくなった」「子育てに自信が持てず、強い不安に襲われる」など症状やその重さにも様々なものがあります。

かわいい赤ちゃんの寝顔を見つめていても、突如としてこみ上げてくる不安や悲しみ。これらは産後のホルモンバランスの激変によって引き起こされる「マタニティブルー」と呼ばれる諸症状のひとつです。それだけに、妊娠・出産を経験しない男性にとってはあくまでも「ピンとこない話」であって、その症状を目視で「これはマタニティブルーだ」と断定できるものでもありません。

夫としては、まずは「出産後、妻の体内ではホルモンバランスの急激な変化があり、その影響で今までと違った言動があっても仕方が無い」ということを心得ておきましょう。全てはそこから始まりますし、それさえ覚悟していれば、「八つ当たりされている」と感じてもカッとなったりせずに、自分の感情を抑えることができるでしょう。


マタニティうつから妻を守る5つのヒント

マタニティうつ
マタニティブルーに限らず、初めての出産・育児に悩みや不安はつきもの。その背景にある孤独感を解消するのは、夫の愛情です
ホルモンバランスの急激な変化によっておこるマタニティブルーや、寝不足等の育児疲れからくるイライラ等の情緒不安定な妻に対して、その症状を少しでも和らげ、育児に対して前向きな気持ちを持ってもらうには、夫もそれなりの努力と工夫が必要です。具体的には……

1)まずは優しい言葉がけから!
一緒にいるときはもちろん休憩時間や帰宅途中に電話やメールなどでコミュニケーションを増やし、孤独感を解消する。

2)育児は体力勝負、睡眠不足は天敵!
深夜の授乳などによる体力消耗はイライラの原因ですから、お互いに工夫して睡眠時間を確保しましょう。

3)規則正しい3度の食事が基本!
ストレス過多状態はホルモンの分泌が盛んになり、エネルギー消費が活発になります。ストレスに負けないためには、栄養バランスの良い3度の食事は基本です。

4)ご褒美時間を作る!
育児に前向きになるには、ときには育児から開放されることも必要です。妻が一人で買い物に出かけたり、美容院へ行く時間を作ってあげることも大切です。

5)夫の自立が妻を救う!
ただでさえ育児が大変なときに、加えてパパの面倒もとなるとママの精神状態は穏やかではいられません。パパも自分でできることは率先してこなすことが大切です。

これらはほんの一例にすぎませんが、マタニティブルーに限らず、「初めての出産・育児」に悩みや不安はつきものです。なぜ理由もなく悲しくなったり不安になったりするかというと、ホルモンバランスの影響も大きいのですが、やはりその背景にある育児に対する「孤独感」というものを見過ごすわけにはいきません。

これからの出産・育児には、従来よりも妻のメンタルヘルスに気を配ることが欠かせなくなってきています。そのために何が必要かといえば、やはり夫婦の愛情に勝るものはありませんよね!


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