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幼稚園に入園したてで「泣く」子供への対処法

幼稚園に入園したての時によくあるトラブルは子供がママやパパと別れる際に「泣く」ということです。毎日のことですから、親にとっても辛いですよね。このようなケースにはどのように対処すればよいのか考えてみました。ぜひ参考にしてください。

猪熊 弘子

執筆者:猪熊 弘子

子育てガイド

幼稚園に入園したての子供が泣く……大泣きされるのは辛いもの

幼稚園に入園したての子供が泣くトラブル

幼稚園に入園したての子供が泣くトラブル

入園したての頃は、まだ親子ともども緊張感でいっぱいの時期でしょう。お子さんによっては、登園時にママやパパと別れる際に泣くことが続いていることも多いものです。忙しい朝、別れる時に大泣きされるのは親としても辛いものですよね。

「お友だちは泣いてなんかいないのに、なぜうちの子はこんなにダメなの?」
「一体いつになったら泣かずに登園できるの?」

……なんて、ほかのお子さんと比較して落ち込むこともあるかもしれません。でも、そんなに気に病む必要はないんですよ。子どもたちにしてみれば、今までずっとママと一緒だったのに、急に引き離されて幼稚園や保育園に連れて行かれることになったのです。入園前に「お兄ちゃん、お姉ちゃんになったのだから」と言い聞かされ、本人もその気になっていたとしても、やっぱり現実にママやパパと別れるのが辛いという気持ちは、仕方がないものではないでしょうか。泣いたとしても、子どもたちも一生懸命頑張っているんです。
 

子供が泣くことで切なくなるのは親のほう

私も以前、子どもたちに泣かれて、毎朝辛い日々でした。うちは新入園ではありませんが、4月からクラスも、担任の先生も変わり、お友だちも何人か入れ替わりました。そんなこともあってまだ新しいクラスに慣れず、毎朝別れ際には泣いてばかり……。

しかもうちは双子なので、2人一緒に泣かれることもありました。2人が同時に激しく泣いているのを見ると、こちらも辛い気持ちになってしまい、つい、「今日は家で原稿を書くのだから、連れて帰って一緒にいようか……」なんて思ってしまうこともありました。

でも、そんな気持ちに負けたら、今日1日、仕事ができなくなるのは目に見えています。もちろん打ち合わせや取材がある日にはそんなことは言っていられません。そこで、どんなに泣いていても心を決め、先生に「お願いします!」と2人を預けていました。2人が保育室のベランダに出てきて、お庭を通って帰る私に手をふる時、かなり切なくて泣けてしまうこともありました。

ただ、園での生活について先生が書いてくださる記録ノートを見ると、子どもたちは別れる時に激しく泣いていたとしても、ずっと泣いているわけではないそうです。ある程度泣いたら、心を切り換えて、お友達や先生との遊びに入っている様子。特に保育園の場合、そこは家と同じ生活の場であって、子どもはそこにいるしかないので、ずっと泣いているわけにはいかないということもあります。子どもたちは自分の心の中でママやパパとの朝のバイバイをちゃんと消化して、次に進んでいるのですね。
 

泣いている「理由」がある場合には要注意

幼稚園の場合、あるいは3歳以上で保育園に入園した場合、子ども自身がいろいろな物事を理解し始めているため、さまざまな理由で登園の時に泣かれる場合があるようです。ただの甘えの気持ちで泣いている場合ならいいのですが、子どもがどうしても登園を嫌がったり、泣いたりするときには、もしかすると嫌がるだけの大きな理由があるのかもしれません。夜、子どもと一緒にゆっくりお風呂に入って、じっくり話を聞いてやってはどうでしょうか。子どもにとっては、親は最後で最大のよりどころ。複雑な気持ちも、親がちゃんと理解しているよという態度を示せば、子どもは安心して落ち着くものです。

幼稚園や保育園の3歳以上児のクラスでは、生活ノートがない場合が多く、園での子どもの様子がどうしてもわかりにくいもの。朝、別れる時に泣いた後、子どもがどのように納得し園で過ごしたのかがわかれば、子どもの状態が心配なものなのか、ただの甘えなのかがわかってくるはずです。園長先生や担任の先生に、子どもの様子を聞いてみましょう。

保育園の場合は、親は仕事に行かねばならず、泣いていても置いていくことになりますが、先生たちはそんな子どもたちへの対処に慣れているので心配しなくても大丈夫。

幼稚園の場合、園によっては朝、どうしても親と離れられない子どもの場合、園の中の子どもから見える場所に親に待機していてもらっているというところもありました。あまり過保護になる必要もありませんが、子どもの精神状態が不安定になるようであれば、園に相談してみましょう。
 

お迎え時の喜びがあれば、登園時の別れは乗り切れる!

子どもたちが園に慣れずに泣くのもゴールデンウィークの頃までです。その後はお友達もできて、どんどん園に行くのが楽しくなるはずです。中には、1学期くらいはグズグズ言っている子どももいますが、それも個性。自己主張がしっかりできる子なのだと良い方に考えて、ゆったり構えていきましょう。

朝、どんなに泣いていても、お迎えに行ったときには子どもたちはみんなケロッとしていて、「ママ!」と腕に飛び込んでくるものです。子どもたちの笑顔を見るとすべての辛いことが吹き飛んでしまいますよね。子どもも親もお迎えの時の喜びがあるから、登園時の別れの辛さを乗り越えられるのです。

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