庭造り/庭造りの基礎知識

「ホッ」とする庭づくり(2ページ目)

庭には、たくさんの魅力が溢れています。建物から見える庭、建物に入るまでの庭、これらを上手くつくることで、毎日の生活が華やかになっていくでしょう。今回はそんな「庭」について学んでいきます。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


野性的な庭をつくる

かつての日本の庭というと、石を置いたり池をつくったりと、かなりつくり込みをしたものが多くありました。しかし現代のようなストレス社会では、整然とつくりこまれた庭よりも、どこか野生的な自然を感じさせる庭をつくると「ホッ」とさせてくれます。例えば・・・

1.季節を感じさせる落葉樹(山ぼうし、ひめしゃら、ナナカマドなど)
2.手入れが容易な山野草(各スミレ類、タイハイスイセン、アイノコ、ホシダなど)
3.病害虫に強い植物(ソヨゴ、モッコク、カツラ、アジサイなど)

これらを上手く組み合わせてつくるとよいでしょう。


庭のそれぞれの目的は?

庭には、主庭、前庭(アプローチ)、中庭、坪庭、側庭、裏庭(サービスヤード)の6つの種類があり、それぞれの目的があります。

【主庭】
建物の南側か東側につくり、住み手の個性を発揮しやすい空間である。

【前庭(アプローチ)】
門から玄関までの間で、第一印象を大切に趣のあることが大切である。

【中庭】
建物内部に日照や通風を取り入れ、リビングの延長と安らぎの場として利用している。

【坪庭】
1坪サイズを基準に、階段・廊下・和室・浴室などと組み合わせて、庭を観賞する際に利用している。

【側庭】
前庭から主庭・裏庭など、庭の各部分をつなげる役割をしている。

【裏庭(サービスヤード)】
物置、物干し場、自転車置き場など、実用的な生活空間である。

以上、これらの庭の目的を理解し、建物との動線に配慮をすることで庭の可能性は次々に広がっていきます。建物との緩衝的に採用したり、室内からの家族全員が眺められる主庭に大きな木を植えて季節を楽しむこと、樹木の成長とともに家族の思い出としても残っていきます。庭には成長していく楽しみがあるのです。

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