複合遺産とは何か?

トルコの世界遺産「ヒエラポリス - パムッカレ」、パムッカレ

ローマ時代より湯治の地として知られていたパムッカレ。トルコの世界遺産「ヒエラポリス - パムッカレ」構成資産

世界遺産に登録されるためには、(i)から(x)まで10項目ある登録基準の1項目以上を満たさなくてはならない。このうち、文化遺産の登録基準である(i)~(vi)から1項目以上、自然遺産の登録基準である(vii)~(x)から1項目以上を同時に満たした物件を「複合遺産」という(登録基準は「文化遺産とは」「自然遺産とは」を参照)。

2018年7月現在、世界遺産1092件のうち、複合遺産はわずかに38件しか存在しない。ここではそのすべての概要を紹介しよう。 

なお、近年注目を集めている「文化的景観」との違いだが、文化的景観とは自然と人間の共同作品を示し、人間社会が自然環境の影響下で発展したことを示す景観のことをいう。自然そのものに桁外れの景観や類を見ない生態系といった顕著な普遍的価値がある必要はなく、自然遺産の登録基準を満たさなくてもよい。

以下のリストはヨーロッパ→アジア→オセアニア→アメリカ→アフリカの順番で、その下は国名五十音順となっている。また、世界遺産名の下には国名、登録年(拡大登録年)、登録基準の順に表記している。