こんにちは、ルークです。


このコラムで今年の書き収めです。

ある日のランチ時

先日、友達と会社の近くの焼肉屋さんにランチを食べに行きました。さすがに「焼肉は韓国」というわけで、「冬ソナ・サントラCD発売中」という手書きのポスターが貼っていました。すると、その友達がすかさずその冬ソナというキーワードに反応しました。なにやら、最近冬ソナのDVDを借りてみたらしく、なんと週末で全20話を一気に見たというのです。その友達は私も冬ソナを見たことがあるというのを思い出したようで、堰を切ったかのように冬ソナの見所を話し出し、最後にはペ・ヨンジュンの魅力まで語り始めました。

そして、その友達は借りてきたDVDだけでは飽き足らず、本屋にいって冬ソナ関連の本を購入し、次の週末は他の韓国ドラマを借りて過ごすのだといっていました。

というわけで、今年の最後を締めくくるにふさわしい話題、2004年の一大ブームといえば韓流ブームでしょう。だれがこの「韓流」という名前をつけたのか知りませんが、巷ではすでに「韓流」は普通の言葉として使われています。それにしても、この韓流ブームで、韓国、および日本にどのくらいの経済効果を生んだのでしょうか。

少し前のメールマガジンで、私は冬ソナに関する記事を書いたことがありました。そのときはもう少しミクロ的な視点で観察し、「冬ソナのヒットで潤ったのは結局NHKだけ」というコラムを書きました。確かに、「冬ソナ」を単体で眺めて、直接的な利益を上げているはNHKなのでしょうが、そこから普及する韓流ブームとなると、もう少し大きな経済効果があるようです。

冬ソナ効果

直接的に冬ソナのビデオやDVDが売れたのは、分かりやすい冬ソナ効果ですがそれ以外の効果も含めて、もう少し詳しく見てみましょうか。

1. 観光客

とにかく、日本人観光客の数が激増しているようですね。どの旅行会社もこのブームを逃すなといわんばかりに、こぞって「冬ソナ・ツアー」なるものを企画し、そこに女性ファンが大挙して申し込んでいるらしいです。特にドラマのロケ地となったソウル、春川(チュンチェン)、竜平(ヨンピョン)へを巡るツアーは大人気だそうで。実際に、第一生命経済研究所という研究機関が試算したところによると、2004年4月から10月までの7ヶ月間、日本の「冬ソナ」ブームで勧告への日本人観光客は18万7192人増加したらしいです。実際に、ソウルはまだしも、春川(チュンチェン)や竜平(ヨンピョン)などは、その知名度から「冬ソナ」以前はほとんど日本人観光客はいなかったでしょうから、すごい観光客の増加でしょう。
私は実際にいったことが無いので詳しくは知りませんが調べてみると、それらの観光地には「冬ソナブーム」に便乗してグッズなどを販売する店が立ち並び、またしても日本人観光客がその関連グッズを買いあさっているようです。それらの経済効果も含めるとかなりの経済効果があると考えられます。


2. 関連グッズの売り上げ

本やCD、DVDなどの関連グッズの売り上げも凄いようです。まず、メールマガジンで紹介したNHKの話から。NHKは今年6月に、子会社23社と関連会社4社を含む2003年度の連結決算を発表しました。一般企業の売上高に相当する経常事業収入は「冬ソナ」関連の売上増が目立って、前年度比98億円増の7445億円。具体的にはDVDやビデオの売り上げが約25億円、本や雑誌の売り上げが約10億円だそうです。当期利益に当たる事業収支差金も同18億円増の160億円と大幅な増収増益。

しかし、色々調べてみると、今回の「冬のソナタ」を日本で放映するに当たってNHKの方々はとても苦労されたようです。なにせこれまで日本と韓国は文化的な交流が殆ど無かった上に、著作権のやり取りがとても困難だったと聞いていました。NHKの方々がこれらの努力をされなければ、今年の韓流ブームは無かったと思えば、この売り上げはその努力の甲斐なのかもしれません。

3. CM効果

CM効果も凄いですよ~。順番に紹介しましょうね。

● 自動車(フォード)
フォードのエクスプローラーは、今年6、7月の売上合計が約290台で、2001年10月の発売時からの販売台数は約4650台。モデル末期の車としては、かなりの売れ行きらしいです。

実はこの人気の要因も「冬ソナ」効果らしいんです。もともとエクスプローラーはフォードのRVの中核車で人気のあるモデルなのですが、これがなぜ「冬ソナ」につながるかというと、なぜならば、白を指名する注文が多いから。白のフォード・エクスプローラーは、何を隠そう「冬ソナ」のヨン様が乗っていた車なんです。このエクスプローラー、中古車市場でも値が上がっているというから驚きですよね。


● 飲料(大塚製薬)
「オフコース!」のテレビCMでお馴染みの大塚製薬オロナミンC。ヨン様を広告モデルに起用した後の今年7月売上高は昨年の同時期に比べて30%増。オロナミンCといえばビタミン飲料の定番中jの定番。その定番がいきなり売り上げを伸ばすというのはとても珍しいケースです。

1965年に発売されたオロナミンCは絶頂期には年間10億本以上の販売を記録したが、消費税の影響などで最近では約40%減少。こうした状況の中、売上高が30%も増加したのは非常に珍しいケースとして業界内でも注目されている。大塚製薬はヨン様効果で今年の売上高が9年ぶりに前年実績を上回ると予想しています。



● ガム(ロッテ)

ロッテのキシリトールガムは、「箱買い」をする女性客が急増中。彼女たちは、「キシリトールが歯にいいから」という理由でガムを買っているわけではない。現に、ロッテ以外のガムの売り上げは伸びていませんから。なぜなら、店頭に並んでいるガムが入っている「箱」にヨン様のお顔が大きく写っているから・・・。あらためて、熟女パワーは凄い。


● ハンディカム(ソニー)
ソニーのハンディカムも絶好調。しかし、この製品も明らかにヨン様のCM効果が如実。実は、同じハンディカムでも売れ筋はヨン様がCMで使用しているシルバー色。指名買いが多く、売れ行きも絶好調。


とにかく調べてみれば調べるほど、その効果は日本に大きな経済効果を生んでいるようです。そのほかにも、ヨン様がドラマで掛けていためがねが飛ぶように売れたり、ヨン様から始まった韓流ブームで韓国のほかの俳優のブームが起こったり、韓国の映画が流行ったり。この勢いは2005年も簡単には終わりそうにありませんね。

個人的には、この現象は一時的なブームで終わらずに、日韓交流の原動力になってくれればいいなぁと思っています。



以上、ルークでした。

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