年金/年金関連情報

いつでも確認できる!年金加入記録(3ページ目)

インターネットを利用した年金加入記録の確認方法である「年金個人情報提供サービス」について、利用方法やページの見方をご案内します。自分の年金加入記録があっているか確認しておきましょう。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

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早速利用してみよう!年金個人情報提供サービス

転職の履歴もチェックできます
社会保険庁から通知が届いたら早速サービスを利用してみましょう。サービスを利用するには利用申込を行った社会保険庁のHPの「年金加入記録照会 年金見込額試算 年金個人情報提供サービス(ユーザID・パスワード)」にアクセスし、「年金加入記録照会」をクリックします。
ユーザID、社会保険庁が決定したパスワード、自分が設定したパスワードを入力し、ネットワークにログインすると、以下のような加入記録一覧が表示されます。

 
 
「年金加入記録(一覧)」は、公的年金に加入した全ての記録を見ることができます。上図のは、国民年金の被保険者の種別(第1号被保険者か第3号被保険者か)が変更されるごと、厚生年金は勤務先ごとの加入期間が記載されている欄です。

は、国民年金、厚生年金ごとの加入期間の合計が記載されている欄です。国民年金については、第1号被保険者、第3号被保険者としての加入期間です。第1号被保険者として保険料を全額納付した期間と第3号被保険者期間が「納付月数」、第1号被保険者期間のうち免除を受けた期間は免除の種類に応じて合計されます。

国民年金、厚生年金ごとの加入記録の詳細も確認できます。「年金加入記録(一覧)」の「国民年金詳細」または「厚生年金詳細」をクリックすると別ウィンドウが開きます。

それでは、下図の「国民年金詳細」を見てみましょう。
 
は、国民年金の第1号被保険者期間と第3号被保険者期間の加入状況を表示する欄です。厚生年金の被保険者である第2号被保険者の加入月数は含まれていません。

は、3の加入期間の月ごとの保険料納付状況を表示する欄です。保険料を全額納付した月、第3号被保険者であった月、免除を受けた月がそれぞれ表示されます。また、保険料を納めていない月は「未納」と表示され、さらに、記載された年度内に厚生年金等の加入期間や未加入の期間があると「/」と表示されます。

続いて、「厚生年金詳細」を見てみましょう。
 
は勤務した会社ごとの加入状況を表示する欄です。「原因」欄の「新規取得」は初めて厚生年金に加入したこと、「喪失」は勤務していた会社を退職し厚生年金の被保険者資格を喪失したこと、「再取得」は再就職等で厚生年金に再加入したことを表します。「月額変更等」は7の標準報酬月額が変更した場合と、変更がなくても1年に1回行う定期的な見直しを行った場合(「定時決定」といいます)を表します。「資格年月日」は「原因」が発生した日付ですが、「喪失」は退職日の翌日になります。

は勤務していた会社に厚生年金基金があったかどうかを表示する欄です。厚生年金基金がある会社は「基金」、ない会社は「---」が表示されます。

は、厚生年金の保険料を計算する基礎となった標準報酬月額と標準賞与額を表示する欄です。将来の厚生年金の額もこの記録をもとに算出されることになります(標準報酬月額と標準賞与額については「とっても重要!保険料納付記録」参照)。

「年金個人情報提供サービス」は24時間、いつでも利用できるので、忙しくて社会保険事務所に行く時間がない人にはお薦めです。年金は、老後の生活設計の柱になるものです。年金額の計算は、この年金加入記録を元に計算されます。インターネットを活用したこの「年金個人情報提供サービス」を活用し、今のうちから自分の年金加入記録を確認しておきましょう。

確認しただけで安心するのは禁物!注意事項もあります(次ページへ)
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