どうしたらお金が貯められるの?という悩みを抱えた方の中には、積み立て貯蓄をする、無駄遣いを減らす、という方法を知ることで貯められるようになっていく人もいれば、「方法はわかっているけれど、できない、続かない……」という人も多いですね。

でも、「意志が弱いから」「飽きっぽい性格だから」といってあきらめないでください。誰でも大好物の料理が並んでいるのを見たら食べたくなるし、仲良しの友達に飲みに誘われたら断りにくいし、魅力的なものの前では意志が弱くなってしまうこともあります。「続ける」という自分との約束を守れる人は、意志が強い、弱いの問題ではなく、誘惑に負けないような「環境作りが上手」な人なのです。

行動科学が明らかにするあなたが続けられない理由

長続きする「続け方」を知ることで、あなたも三日坊主にサヨナラできます。『「続ける」技術』(著者・石田淳/フォレスト出版)
人間の「行動」に焦点を絞った「行動科学」という分野の専門家であるIS行動科学マネジメント研究所所長の石田淳さんの著書「『続ける』技術(フォレスト出版)」では、

『物事が続かないのは、あなたの「意志の弱さ」とは関係ないのです。“続け方”を知っているか、知らないか……それだけなのです。』(「はじめに」より抜粋)

と、意志や精神力ではなく、行動に焦点をあてた“続け方”について指南してくれています。その中で、続かない理由についても、いくつかのポイントがあげられています。

まず、行動は「不足している行動を増やす」「過剰な行動を減らす」という2つに分けられますが、貯蓄をする、家計簿を付ける、投資の勉強をするなど、今までやっていなかったことに対して、新たに「行動を増やしたい」場合、大きなハードルとなるのが「すぐに成果を確認できない」ということ。その行動を1回やったくらいでは、目に見える効果にまでは至らないため、やってもやらなくても大差ないのでは?と途中で行動をやめてしまいがちです。

それから、「誘惑によって邪魔されやすい」ことも1つの要因。投資の勉強をしようと思っても、TVを見たり、漫画を読んだりしてしまったり、お菓子を買うのをやめようと思っていたのに、コンビニで新しいお菓子を見つけたらつい買ってしまったり…と、続けることを中断させる誘惑ってありますよね。これらの誘惑は、行動した瞬間にあなたの望む結果を与えてくれるので、なかなかやめることができません。

「不足している行動を増やす」ときには、行動をするためのハードルが高く、行動を妨げる誘惑が手招きしているので、続けられない人が多いというわけです。

一方、お菓子を食べるのを控えてお金も体もダイエット!と、今まで「過剰に行われていた行動を減らす」場合は、これの逆になります。お菓子を食べるという行動は、行動した瞬間に望みを叶えてくれてとても魅力的なものです。続けようと意識しなくても続けられてしまい、行動を妨げるハードルがないため、やめることが難しいのです。

でも、このように原因が分かれば、行動を増やしたい場合には「行動するためのハードルを低くし、誘惑のない環境を作る」など、対策を立てていくことが可能になります。

次のページでは、「続ける技術」を参考に「無駄遣いを減らすための行動」と「貯蓄を増やすための行動」について考えてみます。>>