債券との付き合い方

前回は「金利」についての話をしましたが、長期金利を収益源とする金融商品の代表が債券です。債券の金利は通常は固定金利ですから、債券を発行している企業などが倒産したりしなければ、購入時に債券の券面に記載されている利率は償還日(満期)まで保証されます。

>>債券についての関連リンクはこちら
もともと債券は一種の借用証書といえますが、債券が一般の借用証書と大きく異なる点は、自由に転売が可能なことです。これは債券のもつ大きな魅力で、預貯金よりやや高めの金利水準、そして預貯金に負けない安全性に流動性を兼ね備えた金融商品といえるわけです。

ただし、中途で売却する時の値段は、額面金額や自分が購入した金額ではなく、あくまでもその時点の「時価」になります。つまり中途で売却する場合には、もしも値下がりしていれば、損をする可能性もあるわけです。

債券の「時価」は、長期金利の動きに大きく影響を受けます。たとえば「額面100万円、年利率4%、償還期間2年」の債券を持っていたとしましょう。1年たったところで、世の中の金利が4%から2%に下がっていたとすれば、この債券を101万円で購入してもいいという人が何人もでてくることでしょう。なぜなら額面よりも1万円高く買っても、利息が4万円もらえればもうけは3万円。他の金融商品に預けるよりも高利回りの運用ができるからです。

つまり、金利の低下は債券価格の上昇につながるのです。逆に、金利の上昇は債券価格の下落につながってしまいます。だからこそ、現在のような低金利の状況では、特に償還期間の長い債券の購入は避けるべきなのです(一般的に償還期間が長い債券であればあるほど、金利上昇時に大きく値下がりしてしまいます)。

長期金利は景気や物価、為替、海外の金利などの影響を受けて上昇したり、下降したりするのですが、いずれにしても「金利と債券価格の動きは全く逆になる」ということを、ぜひ覚えておいてください。

償還まで持ち続けるつもりで購入する際に注意しておきたいのが債券の「格付け」です。初めに、「債券を発行している企業などが倒産したりしなければ」利率は保証されるとお話しした通り、債券が満期まで保有すれば安全な金融商品だというためには、債券の発行者の信用状況が問題になります。特にある程度長期間の運用となる場合には、最近の国内金融機関などの破綻問題などを考えても、安心して保有していられる債券を購入したいと考えるのは当然でしょう。

元本の償還や利息の支払いが約束通り行われないことを「デフォルト」といいますが、このデフォルトのリスクがどの程度あるかをアルファベット記号で表したものが格付けです。