マネープラン/ゼロからはじめるマネープランの考え方

貯金100万円の差が、あなたの将来を左右する?

100万円の貯金は「貯蓄の最初の壁」といわれています。この金額の向こうには、次の新しい世界が広がっています。貯金が100万円あるとないとで、その後の生活がどのように変わってくるのか。100万円の不思議な効力を紹介します!

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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100万円の貯金があなたの人生を大きく変える

「100万円」という金額は、お金を貯める上で最初の壁といわれています。100万円の貯蓄がある人と貯蓄ゼロの人の差は、数年後には数百万円に広がっている可能性もあるのです。
 
貯金100万円の不思議な効力を紹介します!

思い立ったらすぐに積み立てを始めて、100万円達成を目指そう


100万円貯められたら、あなたのマネー人生が大きく変わるはず。「100万円」が持つ、驚きの効力をご紹介します!
 

貯金100万円の効力その1:使うのをためらわせる金額である

宝くじでも競馬でも、もちろんボーナスでもいいです。100万円が手に入ったら何に使いますか? ブランドのバッグ、旅行、大型家電……といろいろ浮かびますが、「いやいや、そんなものじゃなくて、これぞ!ということに使いたい」という気持ちになりませんか?

では、10万円だったら? ワンピースとそれに合う靴を買って、帰りにちょっといいもの食べて……などと、すぐに使い切ってしまうでしょう。

多くの人は100万円を1日で使い切るような買い物の経験がないので、その使いみちに迷います。「よく考えて使いたいからまずは定期預金にしておこう」となるのが一般的。100万円は「使うのをためらわせる金額」なのです(定期預金という選択が適切かどうかは、とりあえず置いておいてくださいね)。
 

貯金100万円の効力その2:とっておきたくなる金額である

では、手に入ったのが99万円の場合も想像してみてください。定期預金を組むなら、お財布から1万円札を1枚足して、100万円にしたくなりませんか?

100万円という金額は、キリがよくて美しいまとまり感がありますよね。そういうまとまりを崩すのは心理的にイヤなもの。欲しいものがあっても、「あの100万円は手をつけたくない。ほかに貯蓄をしてから買おう」という気になるはずです。100万円はとっておきたくなる金額なのです。

全然お金がたまらないという人は、この100万円に到達する前にいつも使ってしまっているのでは? 30万円くらいまでは、「この金額ならちょっと頑張ればまたすぐ貯まるから、いいや、使っちゃえ!」と思ってしまいがちですが、そこをグッとガマンして100万円まで頑張ってみてください。
 

貯金100万円の効力その3:もっと貯めたくなる金額である

100万円が貯まると、「貯蓄があるということの安心感」を知るでしょう。「もしも病気になっても、いざとなったらあの100万円があるから、病院にいけるし食べ物に困ることもない」。そんな気持ちの余裕を手にしたら、きっとお金を貯めるのが楽しくなって、もっと貯められるようになりますよ!

100万円は、もっと貯めたくなる金額なのです。だから、100万円は「貯蓄の最初の壁」といわれているのです。
 

貯金100万円の差は5年後にはどうなる?

AさんもBさんも、毎月3万円を積み立てています。

すでに100万円を持っているAさんは、この貯蓄は取り崩さないと決めています。唯一、将来への投資でもある資格取得費用はここから出しますが、入院などの緊急事態やレジャー費用などに備え、もう1つ別に貯蓄をしています。

一方のBさんは、ようやく貯蓄を始めたものの、途中で使ってしまうタイプです。

Aさんがしっかり貯蓄を増やしているのに比べ、Bさんは5年経っても現状を脱出できていません。100万円の差が、5年後には約230万円に拡大してしまいました。
 
貯金、100万円の差が5年後には?

100万円の差が5年後には?

 

「備えの貯蓄」という意識が必要

Bさんは、月3万円の貯蓄を決意したのはよかったのですが、備えの貯蓄ではなくて、使うための貯蓄という意識が失敗の原因。せっかく貯めても使ってしまうので、5年経っても一向に貯蓄が増えていません。2年目の旅行のためには、もう1つ別に「旅行用の貯蓄」をするべきでした。お友達の結婚のお祝いも、数カ月前にはわかることですから、その時点から「お祝い用貯金」として、月に5000円や1万円ずつ貯めていくべきでした。
 

貯金100万円を実現するプラン

現在、自分はBさんに近いな……そう思ったら、さっそく今月から貯め始めましょう! お給料が入ったら、「物欲の魔の手」が伸びないうちに3万円なり5万円なりを貯蓄用に取り分けてくださいね。銀行の自動積立(自動積立定期預金)や財形貯蓄(勤務先が制度を導入している場合)は、気づかないうちに給与天引きで貯まるので便利ですよ。

100万円貯めるための毎月の積立額を表にしました。何年かけて100万円を貯めるか、毎月いくら貯めればいいか、ボーナス時はいくら貯めたらいいか。ぜひ参考にしてください。

■100万円貯蓄プラン例
毎月の積み立てとボーナスを併用して、貯金100万円を達成!

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