家計簿・家計管理/性格別の家計管理術

ボーナスは3分割して後悔しない活用を!

ボーナスをもらったら、貯める?それとも投資で増やす?上手に使う方法とは?ボーナスの活用方法を、どんな順序で考えていったらいいのでしょうか。まずは「3分割」することが重要です。お金の貯め方や投資の方法、住宅ローン繰り上げ返済など、ボーナスの活用方法をお教えします。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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もらったボーナスをどう活用する?

コロナ禍に見舞われた今年はボーナスを減額する、または支給しないという企業も少なくなさそうです。減額されたとしてもボーナスがもらえたとしたら、どう使うか、どう貯めるか、計画は立っていますか? あなたに合ったボーナスの使い方をするために、「用途を3つに分けて」、優先順位を考えて計画を立ててみてはいかがでしょうか。
 
もらったボーナスの活用方法

もらったボーナスの活用方法

 

ボーナスを3つに分けて考える

ボーナスの用途を「使う(消費)」「貯める」「増やす・返済する」の3つに分けて考えてみましょう。 3等分する必要はありません。ボーナスの額やレジャーや買い物の予定、いま現在の貯蓄の状況などを考えながら決めてください。
 
ボーナスの使い道を、3つに分けて計画を立てる

ボーナスの使い道を、3つに分けて計画を立てる

 

いま一番優先すべきは「貯める」

コロナ禍はまだしばらく続きそうです。直接の影響を受けていない業界でも、これからじわじわと影響が出てくるでしょう。「経済を回す」ことはもちろん大切ですが、今後の収入源に備えた最低限の貯蓄は確保しておきたいものです。

今ある資産を確認してみてください。コロナウイルスに限らず、人生何があるかわかりませんから、病気やケガで収入が無くなったとしても半年くらいは暮らせるお金「生活防衛用のお金」を用意してことは大切です。それが50万円なのか100万円なのか、300万円なのかは、暮らし方や家族構成などよって異なります。自分が今、月々いくら使っているのかを考えて、その6ヵ月分の金額の貯蓄があるかどうか確認してください。
 

どうやって貯める?

生活防衛用のお金は投資ではなく、安全性の高い預貯金や個人向け国債などで貯めましょう。低金利で利益は期待できませんが、最低限キープしたいお金ですから殖やすことよりも守ることが大事です。3分の1から2分の1は、緊急時にすぐに引き出せるように普通預金に。ただし、いつも使う口座とは別の口座に移して、うっかり使ってしまわないようにしましょう。

残りの2分の1から3分の2は期間が短め(1年~2年)の定期預金か個人向け国債にします。定期預金は、10万円くらいずつ別口の定期預金にしておくと、急にお金が必要になった時に必要な分だけ解約することが出来ます。定期預金にする理由は利息ではなく(利息は微々たるものです)、これは貯めておくお金だから気軽に使ってはいけないと意識することにあります。
 

「使う」ことも大事!

お金を貯めることは大事ですが、お金を使うことも大事。人生を楽しむためにも、好きなお店を応援するためにも、経済を活性化するためにも。

「生活防衛用のお金のキープ」だけでボーナスがすべてなくなってしまうという人もいるかもしれませんが、1回くらいはいつもよりほんの少しグレードアップした外食をすることもお勧めします。楽しい思いをするからこそ、また半年、また1年、仕事を頑張れるというものです。感染防止のために年末年始に帰省しないという人は、その分、ご両親に贈り物をするのもいいですね。
 

「増やす・返済する」は最後に

「貯める」「使う」、そして最後に「増やす・返済する」を考えます。日経平均株価は上昇中で、株式投資を始めてみたくなっている人もいるかと思います。

貯蓄がすでに十分にあるなら、ボーナスの一部で株式や投資信託などを買ってもよいでしょう。ただし、株式投資の経験が豊富でない人には、一度にまとまった金額で投資することはお勧めしません。資産運用は、ボーナスよりも、月々のお給料の中から少しずつ行うことをお勧めします。「毎月2万円ずつ投資信託を買う」「毎月3万円くらいずつミニ株で株式を買う」など、少しずつ買い足していくのです。少しずつ買い足すことによるメリットについては、こちらの記事をご覧ください。

参考「欲と恐れ」に打ち勝つツール たかがドルコスト平均法!されど」
 

住宅ローンの繰り上げ返済について

住宅ローンの繰り上げ返済も、ボーナスのうまい活用法のひとつです。たとえば金利2%の住宅ローンを繰り上げ返済して、今後支払うべき利息を減らすということは、お金を2%で運用したのと同じことになります。

ボーナスを繰り上げ返済に充てる際は、気を付ける点があります。住宅ローン控除を受けている場合は、繰り上げ返済は数週間待って、年明けにしたほうが得かもしれません。というのは、住宅ローン控除で税金がいくら返ってくるかは、年末時点のローン残高を基準に計算されるからです。

繰り上げ返済は借金が減るという精神的な安心感も得られます。ただし、繰り上げ返済のために預貯金を減らし過ぎてしまい、住宅ローンより金利が高い教育ローンや多目的ローンを使うことになっては本末転倒ですから、無理のない範囲で行ってください。

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