家計簿・家計管理/性格別の家計管理術

個人事業主のどんぶり家計脱出作戦!

会社員と違って、個人事業主は仕事のお金も家計もちゃんと自分で管理しないといけません。どんぶり勘定では、貯まるはずのお金もたまりません。お金を管理する方法を身につけ、この機会にピンチを脱出しましょう。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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どんぶり
どんぶり勘定では、お金が貯まりません。収入がアップしても手取りが減っている事も・・・・。

会社員と違って、個人事業主は仕事のお金も家計もちゃんと自分で管理しないといけません。どんぶり勘定では、貯まるはずのお金もたまりません。お金を管理する方法を身につけ、この機会にピンチを脱出しましょう。

個人事業主の落とし穴


個人事業主には「手取り」という概念がありません。会社員のように定期昇給がない代わりに、自分の実力でどれだけでも収入がアップするので、収入(売り上げ)=手取りという感覚に落ち入ってしまいます。経費を確定申告できるので、会社員より得をしていると思っている人が多いのですが、実際は?

■もうかった=リッチではない!
寝るヒマがないくらい頑張って仕事をして、年収がアップした!これはとってもうれしいことですよね。でも、いくら年収が1000万円になっても、一般的に経費や税金も上がっているはずなので「手取り」は変わらない、もしくは上がったのは少しだけという事がわかっていないと、ついリッチになったと勘違いしてしまうのです。

会社員なら「ふ~ん、給料が増えても持っていかれる物も増えるんだな」と分かるのですが、個人事業主は税金、健康保険料がどれなのかも知らず、翌年の請求が来てビックリ!さらに経費が増えている事も確定申告まで気づかないケースがあります。

■売り上げ=家計のお金ではない!
「売り上げ」が入る口座=家計の口座になっていると、仕事のお金が生活費に消えてしまいます。もちろん、生活する為に仕事をするのですから本来はそれで問題ありません。しかし、どんぶり勘定でやりくりしていると、生活費にあっと言う間にお金が消えてしまい、支払うべきお金や、仕事での大きな買い物のお金がなくなってしまいます。

■ボーナスも退職金も育児休業給付金も傷病手当などなど、みんな無い!
会社員なら毎月のやりくりで赤字になってしまった分はボーナスで精算すればいいのですが、個人事業主は毎月の収入内でやりくりをしなくてはいけません。そして、人生の赤字を一括精算してくれる退職金もありません。大卒で退職まで同じ会社に勤めた人の退職金の平均は2650万円!これも個人事業主は自己責任で老後のために積立てなくてはいけません。その他、病気で仕事を休んでも、出産で仕事を休んでも何にも手当はなく、即収入ダウンにつながります。

こんな人は要注意!


ここまで読んで、「私(オレ)の事だ~」「まずい~」と思った人はまだ大丈夫です。次にあげる人は要注意です!

■要注意人物
・「え?何それ?」と事態を全く把握出来ない人、「税金?」「タイショク?」と日本語なのに、何だか外国語を聞いているような気分の人。
・確定申告で戻って来るお金は、ボーナスだと思っている人。
・すでに、借金がある人。
・確定申告をしていない人。
・国民年金の保険料を納めていない人。
・いつか何とかなると思っている人。

人生たいがいの事は何とかなります。要注意人物さんは「何とかなる」対策は(心構えとか、上手くいったときのイメージとか)万全ですので、「何とかならない」時の対策もとっておきましょう。こんな不況をみんな予測できましたか?将来は予測が出来ないものなので、「何ともならない」事にならない(ちょっとややこしいですね)対策も大切です。

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