老後の資金準備の手段として「変額年金保険」が注目されてきています。「変額年金保険」について、新聞や雑誌に記事が載っていない日がないくらいです。現在、外資系と国内を合わせて合計9社が、「変額年金保険」を取り扱っています。アメリカから「ハートフォード生命」のような年金保険専門会社も上陸していますし、今後も「変額年金保険」を取り扱う保険会社が増え続ける事が予想されます。

日本では1999年にはじめて「変額年金保険」が販売されたのですが、アメリカでは、2000年の「生命保険販売額」の約3割が「変額年金保険」でした。ベビーブーマー世代の「老後計画」への関心の高まりや、米国株式市場の好調さが、販売が伸びている要因のようです。
日本でも、年金制度への不安や雇用環境の変化による「老後生活」への不安、超低金利状況が続く中、今後「運用実績次第」で大きなリターンも望める「変額年金保険」への期待は増してくると思います。

「変額年金保険」は、【運用実績】に最低保証を「設けているもの」と「設けていないもの」の2つのタイプに分けられます。ほとんどの「変額年金保険」は最低保証を設けていないタイプです。「リスク・リターン」の関係から、最低保証のあるものと無いものでは、通常「最低保証の無いもの」の方がリターンの増減が大きく、より大きな運用成果を期待することができますが、同時に運用実績次第では増えるどころか元本割れの可能性もあります。
契約者が預けた保険料は、変額年金専用の特別勘定で運用管理されます。この特別勘定にファンド(投資信託など)が利用されています。

定額の年金保険(従来保険会社等が販売していた年金)は、年金以外の生命保険の保険料と一緒に一般勘定で運用管理されます。定額の年金保険は保険会社が販売時に設定した予定利率により保険料が計算されているため、運用のリスクは保険会社が負っています。(予定利率以上の運用収益が出た場合、そのほとんどは配当金として契約者に分配されます)

「変額年金保険」は、最低保証のあるものを除いて、契約者が運用のリスクを全て負う商品です。運用方法についても、契約者自身が保険会社の用意した専用のファンドから選ぶ方法がほとんどです。各保険会社は、4~10程度のファンドを用意しています。このファンドにも、運用内容により「リスクの大小」があり、「安全性」と「利回り」のどちらを重視するかにより選択するファンドは変わってきます。「変額年金保険」を購入する際には、これまでの年金保険と違い契約者自身が運用リスクを負っていることをちゃんと認識して下さい。

「変額年金保険」のリスクとリターンは、契約者が選ぶ内容で変わります。分散投資は一般にリスクの軽減効果が期待できると言われています。分散投資には投資するファンドの種類の分散や投資期間の分散などがあります。「老後の資金準備」としての「変額年金保険」を利用する場合には、商品選びに「十分な時間」を掛けたいものですね。
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