東京地区私大学教職員組合連合の「家計負担調査」(2016年5~7月、対象:首都圏16大学・短大の新入生、回答:4871人)によると、親にとってはまだまだ厳しい内容です。

自宅外通学者、受験から入学まで213万円!

教育費

自宅外はやっぱりたいへん!

受験から入学までにかかる費用は、自宅通学者は157万6,644円、自宅外通学者は212万6,166円。自宅外通学者で、前年度と比べると、「家賃」が800円増加、「敷金・礼金」が5,700円減少、「生活用品費」が1,000円減少しました。自宅通学者では「受験費用」が1万800円増加しました。

特に、大学の初年度納付金が、受験から入学までの費用のうち、自宅通学で84.8%、自宅外通学では61.7%を占めます。

自宅外通学者の入学年費用は293万円!

自宅外通学者の入学年にかかる費用は292万7,444円で、前年度と比べ2万5,700円減少しました。仕送り額(4月~12月)は80万1,300円で、前年度より9,200円の減少でした。

自宅外通学世帯の入学年の費用が親の年収の1/3

一方で、自宅外通学世帯の入学年にかかる費用が親の年収に占める割合は32.6%。私大生を送りだす世帯の平均年収は、2002年度以降1,000万円を割り込み、2016年度も前年比1.1%減の909万1,000円。自宅外通学者を送り出す親の負担の重さを示しています。

仕送り額は16年連続減少!

自宅外通学の子への仕送り額は、費用がかさむ5月で10万7,700円、出費が落ち着く6月で8万5,700円。6月時点の仕送り額は右肩下がりで、16年連続で減少しています。どうやら、親の負担も限界に来ている様子が伺えます。

家賃は6万2,000円で微増し、しかも、仕送り額に占める割合は7割超!学生も生活がラクではないことが伺えます。仕送り額から家賃を引いた生活費は2万3,700円で過去最低。自宅外通学者の平均生活費は1日790円ということに……。最も高かった1990年度では1日の生活費は2,460円。3分の1を下回っています。

5~6人に1人が入学費用を借金で調達!?

入学費用を借入れでまかなった世帯は、自宅通学で6人に1人、自宅外通学では5人に1人。自宅通学者の借入額の平均は182万5,000円で、自宅外通学世帯は211万9,000円。自宅外通学は自宅通学より52万2,000も多く借入れていることになります。

奨学金を希望する世帯が6割

日本学生支援機構を含む奨学金の希望者は全体の6割弱でした。実際に申請した割合も、奨学金希望者の6割を占めます。自宅通学でも5割以上、自宅外通学者では7割を超え続けています。

また、奨学金を希望したものの申請しなかった理由のうち、「返済義務がある」が33.5%で過去最高となりました。返済への不安も高まっているようです。

教育資金の準備をしっかりと

私自身も実感しましたが、世帯年収が伸び悩む中、私大生、特に自宅外学生を送り出す世帯では、学費は大きな負担であることがわかります。2017年度から低所得向けの給付型奨学金が始まりましたが、中間層の負担はほとんど変わりません(無利子で借りられる第一種奨学金の条件は緩和しましたが)。

高等教育の給付型奨学金の拡大など、政府の対策を待つ一方で、子供を大学まで行かせようと思う家庭では、教育資金の準備はやはりしっかり行っておく必要がありますね。一定以上の所得があっても、油断せずに準備しておくことが大事です。

参照:私立大学の家計負担調査

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