保険の払い方を変えれば…節約率4.42%！(3ページ目)

もっと保険料を節約したいのなら

全期前納払いや一部前納払いを設定している医療保険もあります。これらは年払いよりもさらに前倒しで払う（預ける）ので割引のメリットが大きくなります。支払う合計の保険料がどのくらい割引されるか試算してみました。

■月払い→全期前納払い
Ａ社……約8.47%お得
Ｂ社……約7.79％お得
Ｅ社……約8.71％お得
※各社30歳女性が60歳まで30年間保険料を払う医療保険の設定を全期前納払いにした場合

節約で海外旅行に行けるかも

ご覧の通り各社8％前後もお得になります。例えば、月払いで合計300万円払う保険の場合、全期前納払いにすれば276万円になり、払う保険料は24万円も少なくて済みます。ここまで割引してくれるとかなりの節約になります。家族で海外旅行に行けそうな差額です。ただ、全期間分の多額な保険料を一度に払う（預ける）わけですから、安易に預金からお金を回すのではなく、今後のライフプランも十分に考慮して慎重に検討する必要があります。

※試算では本来30年間保険料を払う設定を前納していますが、40年間払う設定を前納すると更に割引率は高くなります。逆にもともと10年間払う設定を前納すると割引率は低くなります。

■月払い→一部前納払い
Ａ社……約2.42%お得
Ｂ社……約4.77％お得
Ｄ社……約2.59％お得
※各社30歳女性が60歳まで30年間保険料を払う医療保険の設定を10年分前納払いにした場合

節約を考えて全期前納払いにしたいけれど、全期間分のお金は用意できそうもないから一部の期間分を先に払う（預ける）方法になりますが、メリットは年払いと全期前納払いの中間になります。何年分前納できるかは保険会社によって条件が異なります。

既に加入している保険は払い方を変更できるの？

基本的には可能です。保険会社所定の用紙に記入し提出することで手続きができます。月払いを年払いに変更したい場合、例えば、保険料を昨年8月から月々支払っている保険（契約日8月）を2月の時点で年払いへ変更するには、必要書類の提出と今年7月までの月払い分をまとめて払う必要があります。そして8月から年払いに変更となります。つまり手続きの際には約5か月分の保険料を用意しておく必要があります。ただ、全期前納払いや一部前納払いは新たに加入する時のみ設定が可能なので、既に加入している保険の場合は、加入している保険会社に別の方法がないか相談してみて下さい。

保険料節約の注意!!

保険料の払い方を変更するだけでしたら保障を小さくすることなく大きな節約が可能です。最近は家計リストラのブームに乗って、多くの人が違う保険に入りなおして保険料を節約していますが、全く同じ保障内容で保険料が安い保険会社に変更したり、適正な保障額を計算し無駄を省いて保険料を節約できたのならまだしも、実態としては、保障を小さくしたり保険料の支払を先延ばしにしたりすることで、現在払う保険料については節約できたような人も多く見受けられます。節約はとても重要ですが、自分にあった手段を慎重に選んで行動するようにしましょう。

払い方変更の試算や変更の諸条件等については、必ず保険会社や代理店等に確認して下さい。

【関連リンク】
・ 30万円節約も！前払いはこんなにお得(All About 家計管理)
・ 保険見直しの落とし穴～保険料が下がった!?(All About 生命保険の見直し)