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疾病保障付き住宅ローンってどうなの?

住宅ローンを組む際は、万一のことがあった場合に備えて団体信用生命保険に入ります。最近では「疾病保障付き」というタイプも登場。どんな商品があり、どんな特徴があるのかを調べてみました。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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疾病保障付きの住宅ローンが増えている

夢のマイホーム!しかし、住宅ローン選びは迷うポイントも多い

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住宅ローンを借り入れる際は「団体信用生命保険」に加入するのが一般的です。これは、借り入れしている人が返済期間中に死亡・高度障害状態になってしまった時へ備えて、ローン残高が0円になるというものです。

しかし、死亡・高度障害状態まで至らなくても、例えばがんで働けない状態だとしても、住宅ローンは返済し続けなければなりません。そこで、病気やケガをして働けない状態になった時でも返済の不安をなくすために、疾病保障付きの住宅ローンが登場し、最近は種類も増えてきました。

とはいえ、金融機関などによって対象になる疾病などの保障内容が異なることもあり、住宅ローンを借りる人にとっては悩みどころです。そこで、どのような疾病保障付きのローン商品があり、どのような特徴があるのか調べてみました。

疾病保障付き住宅ローン、保障のタイプは主に2つ

保障内容はローン商品によって異なりますが、主な保障は2つに分かれます。

ひとつは、保障の対象となっている疾病で所定の状態になった時に債務残高分が保障されて、ローンの残高が0円になるというものです。もうひとつは、保障の対象となっている疾病で所定の状態が継続している場合に、毎月のローン返済額分が保障されるというものです。

その他には、病気やケガで入院した場合に一時金を支払う商品や、妻のがん保障が付いている商品などもあります。

対象になる疾病はがん、急性心筋梗塞、脳卒中など

疾病保障付き住宅ローンの対象になっている疾病は下記のとおりです。どの疾病も発症するだけでローン残高が0円になるわけではなく、細かく支払い要件が決められています

●がん
保障開始日以降に、生まれて初めてがんになったと医師により診断確定された場合、保障の対象となります。上皮内ガン(上皮内新生物)は、診断給付金支払いの対象外となります。
 
●急性心筋梗塞
融資実行日以降に発病し、初めて医師の診療を受けた日から60日以上労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断された時、保障の対象となります。
 
●脳卒中
融資実行日以降に発病し、その疾病により初めて医師の診療を受けた日から60日以上、言語障害、運動失調、麻痺等の他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断された時、保障の対象となります。
 
●高血圧症
融資日から3カ月を経過した日の翌日以降に高血圧症で就業不能状態となり、その状態が一定期間継続した場合に保障の対象となります。
 
●糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎
高血圧症と同様。

※上記はあくまで一例です。保障内容の詳細は金融機関や商品によって異なります。

対象となる疾病の範囲や保険料の設定はどうなっている?
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