ファイナンシャルプランナーとして相談業務をしていると、「保険は仕組みが複雑で、内容がよくわからない。」と言う言葉をよく耳にします。実際、生命保険に関するQ&Aを載せた情報サイト等は多くあるし、ガイド自身も相談者から生命保険に関する質問を受けます。

そこで、保険への理解を少しでも深められるよう、東京都消費生活総合センターと金融庁が開設している金融サービス利用者相談室に寄せられた相談事例の中からみなさんに知っておいてほしい質問や、他で見かけた事のないような質問事例をガイドの解説を含めていくつか紹介します。

団体扱だった簡易保険。団体扱からはずれたので掛金が上がった。不満。

掛金が上がったみたいだけどどう言う事かな?
掛金が上がったみたいだけどどう言う事かな?
■相談
10年前に、団体扱いにすれば掛金が5%引きになると言われて、団体の一員となり、保険料を払い込んでいた。最近になり突然、今後団体扱から個人契約に戻すとの連絡があった。実質的な値上げであり、納得できない。(60代、男性)

■アドバイス
団体の一員としての要件がなくなった場合や、団体自体が団体としての要件をなくした場合は、団体扱から外れても仕方ないでしょう。

簡易保険で団体扱とされる要件を、従来よりも厳正に適用したためと思われます。保険料の払込方法では、一般的に集金扱→送金扱→口座振替扱→団体扱の順で割引率が高くなります。団体扱の払込方法は、団体が保険会社等と団体としての契約をしていれば利用できます。勤務先で給料天引きによって保険料を払い込む方法がこれにあたります。勤務先を退職すると団体の一員としての資格を失います。また、団体が保険料を集め、保険会社に一括して払い込む機能を果たせなくなると、団体としての資格を失うことになります。
※東京暮らしWEB消費生活相談FAQより抜粋。簡易保険は現在のかんぽ生命保険

■ガイドの解説
ひとつの勤務先等で一定以上の加入者がいる場合、保険会社と勤務先等との取り決めで団体扱いが可能ですが、アドバイスのとおり、その取り決め自体がなくなった場合や、加入者自身が退職等によって団体から外れたような場合は、団体扱いでなくなります。昔は団体の要件がいい加減だったケースも多々あったようです。

もしこのような事例で団体扱いに拘りたいのなら、保険会社所定の団体になるように相談者が動き、保険会社に認めてもらう必要があります。それは、ひとつの勤務先等で同じ保険会社の保険に加入している人を一定以上(保険会社によるが10人以上等)集めることと、勤務先等に団体扱いすることを同意してもらうことです。

定年退職で団体から外れるような場合は、仕方ないと思うしかありません。払い方を年払い等に変更して、値上げ幅が小さくなるよう努めてみましょう。

参照:保険の払い方を変えれば…節約率4.42%!