男のこだわりグッズ

なぜ? 発売から49年、日本の大定番「キャンパスノート」が書き心地、丈夫さ、低価格を守り続ける理由(6ページ目)

発売から49年たった今でも、多くの人にとって標準的なノートとして愛用され続けているのが、コクヨのキャンパスノートです。その歴史についてはよく語られていますが、では、そのキャンパスノートとはどういうノートなのか。コクヨが考えるノートについて、キャンパスノートの開発、デザインの担当者に聞きました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

開発担当者、デザイン担当者が愛しているノートについて

絵馬多美子さんと中村ちえこさん

今回の取材に答えてくださった、コクヨでキャンパスノートの企画を担当されている絵馬多美子さん(右)と、デザインを担当されている中村ちえ子さん(左)

最後に、おふたりに「最も好きなノート」をお聞きしました。すると、中村さんは、つい最近、廃番になってしまった「ミスター・シリーズ」を、絵馬さんは「大人キャンパス B5 40枚綴り」を挙げられました。

「『ミスター・シリーズ』は、かなり前から販売していたノートで、表紙の加工や表紙デザインなど装丁が上質で、ちょっと幅広のクラシックな感じも気に入っていました。今回、ノートの話をするにあたり、改めて、個人的にすごく好きだったノートだなと思ったんです」
PERPANEPの「ドイツ装ノート」

キャンパスノート開発担当の中村さんお気に入りのペルパネプの「ドイツ装ノート」

また、ペルパネプの『ドイツ装ノート』というのがあって、上製本(硬い表紙がついている製本方法で装丁されている本)のような見た目ですが、表紙が背から離れていて、360度ぐるっと巻き返して使えます。これが何かもう気持ちがたかぶるノートなんです。方眼ドットというキャンパスにはない罫なのも、自分にとって使いやすいのです」と中村さん。
「大人キャンパス」のB5サイズ、40枚の綴じノート

キャンパスノートの企画を担当する絵馬さんが湯水のように使ったという「大人キャンパス」のB5サイズ、40枚の綴じノート

「私は、とにかく『大人キャンパス』のB5サイズを、それこそ湯水のように使っています(笑)。A5だと紙面が小さくて、書きたいことが書ききれないし、A4だと持ち歩くには大きくて、ちょうどいいのがB5なんです。

また、重いのがとにかく嫌なので、大人キャンパスの40枚綴じというのもちょうどいいんです。さらにノートを何冊も平行して使うのは苦手なので、1冊に何でも、どんどん書いて、メモ的にも使って、大量にノートを消費しています。

あと、最近は、自分が担当したこともあって、『キャンパス フラットが気持ちいいノート』を発売以来ずっと使っていて、すでに4冊目に入りました。たくさん書くのに向いているんですよ。広々と書けます」と絵馬さん。

好きなノートの話になると、さらに饒舌になるおふたり。このような方が、キャンパスノートを作っているわけです。それも、「キャンパスノート」が、スタンダードだけれど個性的でもあるノートになっている要因なのかも知れません。
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