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新横浜ラーメン博物館の楽しみ方を徹底解説! おすすめメニューは?

2024年に30周年を迎える、新横浜ラーメン博物館(ラー博)。フードテーマパークの先駆けで、全国各地のラーメンが「飛行機に乗らずとも1カ所で味わえる」というのがコンセプトです。2023年3月現在は常設店5軒、期間限定店2軒のラーメンが楽しめます。どれもハズレなし!

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

新横浜ラーメン博物館で絶品ラーメンを楽しもう!

新横浜ラーメン博物館外観(2022年6月15日撮影)

新横浜ラーメン博物館外観(2022年6月15日撮影)

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は、世界初のフードアミューズメントパークとして、1994年3月6日、新横浜エリアにオープン。「飛行機に乗らずとも1カ所で味わえる」というコンセプトのもと、日本はもちろん、世界各地から誘致したラーメン店が出店しています。

「博物館」ということで入館料がかかります。その分、どのラーメンも期待を裏切らぬおいしさ。年間フリーパスを所持し、何度も足を運んでいる筆者が楽しみ方を紹介します。

<INDEX>
  1. 館内は昭和33年の夕焼けの街をイメージ
  2. 初めて訪れたら看板メニューを味わおう
  3. サブメニューや期間限定ラーメンもぜひ
  4. ミニラーメンで“はしご”を楽しもう
  5. 何度も訪れるなら6ヶ月パスがお得!
  6. ラーメンを食べるだけじゃない! こんな楽しみ方も
  7. 昭和レトロな街並みを歩いてみよう
 

館内は昭和33年の夕焼けの街をイメージ

昭和33年の夕焼けの街をイメージしたラー博の館内(2022年6月15日撮影)

昭和33年の夕焼けの街をイメージしたラー博の館内(2022年6月15日撮影)

入口で入場料を支払い、ラーメン店が並ぶ地下へ。そこには「昭和33年」の街並みを再現した、昭和レトロな空間が広がります。なぜ「昭和33年」なのかというと、ラーメンのエポックメイキングといえるインスタントラーメンが誕生した年だから。そしていつ訪れても、ホッとするような懐かしさを感じる、夕暮れ時となっています。
アラフォー以降の世代には懐かさが感じられる空間(2022年6月15日撮影)

アラフォー以降の世代には懐かさが感じられる空間(2022年6月15日撮影)

 

初めて訪れたら看板メニューを味わおう

初めてラー博に訪れたら、看板メニューを味わうのがおすすめ。2023年3月現在、5店舗のラーメン店が常設しています。各店舗の看板メニューを紹介します。
  • こむらさき(熊本):とんこつラーメン、味噌とんこつラーメン
こむらさき「王様ラーメン(850円)」(写真提供:ラー博)

こむらさき「王様ラーメン(850円)」(写真提供:ラー博)

こむらさき」の熊本とんこつラーメンは豚骨が主体で、鶏ガラをブレンドしたまろやかなスープが特徴です。看板メニューは「王様ラーメン」。スープはややあっさり、ストレート細麺。細かく刻み、じっくり火を通したニンニクチップがアクセントに。博多ラーメンの麺より少し太く、もっちりしています。
 
  • 龍上海本店(山形・赤湯):オリジナルからみそラーメン、しょう油ラーメン
龍上海本店「赤湯からみそラーメン(1000円)」(写真提供:ラー博)

龍上海本店「赤湯からみそラーメン(1000円)」(写真提供:ラー博)

龍上海本店オリジナルの味噌ラーメンを提供。看板メニューは「赤湯からみそラーメン」。スープはこってり、極太手揉みちぢれ麺。豚骨、鶏ガラをベースに魚介をブレンドした味噌スープに、中央にトッピングされた「からみそ」を混ぜて辛さを調節しながら食べます。自家製麺は約180gもあり、ボリューム満点。
 
  • 利尻らーめん味楽(北海道・利尻島):しょう油ラーメン、塩ラーメン
らーめん味楽「焼き醤油らーめん(1000円、ミニ650円)」(写真提供:ラー博)

らーめん味楽「焼き醤油らーめん(1000円、ミニ650円)」(写真提供:ラー博)

飛行機とフェリーを乗り継ぎ8時間、利尻島にある「らーめん味楽」。本店の営業時間は2時間30分ということで、日本一(?)ハードルの高い「島ラーメン」です。日本三大昆布「利尻昆布」をふんだんに使った「焼き醤油らーめん」が看板メニュー。旨味が凝縮した極上スープがたまらない!
 
  • 琉球新麺 通堂(沖縄・那覇):塩ラーメン、しょう油ラーメン
琉球新麺 通堂「通堂うま塩ラーメン おんな味 玉子入り(1080円、ミニ卵なし680円)」(写真提供:ラー博)

琉球新麺 通堂「通堂うま塩ラーメン おんな味 玉子入り(1080円、ミニ卵なし680円)」(写真提供:ラー博)

2001年、ご当地ラーメンがない地域に新たなラーメンを提案するラー博の企画「新ご当地ラーメン創生計画」で誕生した「通堂(とんどう)」。沖縄・那覇で大きく成長し、2015年、ラー博に帰ってきました。看板メニューは「通堂うま塩ラーメン おんな味 玉子入り」。読谷村産の海水塩「青い海」など沖縄の食材を使った、あっさりとしていながらもコクのある塩ラーメンです。
 
  • 淺草 來々軒(東京・浅草):しょう油ラーメン
淺草 來々軒「らうめん(980円、ミニ650円)」(写真提供:ラー博)

淺草 來々軒「らうめん(980円、ミニ650円)」(写真提供:ラー博)

明治43年に創業し、かつて日本初のラーメンブームを起こした「淺草 來々軒」を再現。ラー博が当時の食文化を調査、支那そばやが再現・運営、來々軒の末裔が承認するという3者で取り組むプロジェクトで「らうめん」が看板メニュー。国産の豚、鶏、野菜、煮干を使用したしょう油スープがあっさりうまい!
 

サブメニューや期間限定ラーメンもぜひ

2022年6月30日までの平日限定メニュー、淺草 來々軒「冷やし中華(1050円)」(2022年6月15日撮影)

2022年6月30日までの平日限定メニュー、淺草 來々軒「冷やし中華(1050円)」(2022年6月15日撮影)

看板メニューを制覇したら、サブメニューや期間限定ラーメン、チャーハンなどラーメン以外のメニューもぜひ味わってみてください。

このほか、ベジタブルラーメン(こむらさき、龍上海本店)も用意されています。

また、2022年7月からは、2024年の30周年に向けて「あの銘店をもう一度」がスタート。2年かけて過去に出店した約40店舗が3週間ごと&約3カ月ごとの期間限定店として、リレー形式でラー博に出店するという、ラー博史上最大のプロジェクトです。思い出の味を求めてラー博に通う楽しみが増えそうです。

・記事はこちら⇒新横浜ラーメン博物館「あの銘店をもう一度」プロジェクトが7月1日始動! トップバッターは和歌山「井出商店」
 

ミニラーメンで“はしご”を楽しもう

ラー博の醍醐味は、なんと言ってもラーメン店の「はしご」が楽しめること! 各店には「ミニラーメン」メニューがいろいろとあります。2軒、3軒と食べ歩きを楽しんでみてください。
ラーメンのはしごを楽しむならば、平日の夜、もしくは休日ならば16:00ごろが比較的待ち時間が少なくおすすめです。
 

何度も訪れるなら6月パスがお得!

ラー博の入場料は大人450円。半年で2回来館する方は「6ヶ月パス(500円)」がお得です。パスの期限内に3回入館すると、1年間入場無料になる「ラー博倶楽部」に昇格できます。

・くわしくは⇒ラー博倶楽部
 

ラーメンを食べるだけじゃない! こんな楽しみ方も

ラー博は「博物館」ということで、ラーメンに関する展示が行われています。ラー博が発見した新事実も! ぜひじっくりとご覧ください。
ラーメンの歴史展示(1階)(2022年6月15日撮影)

ラーメンの歴史展示(1階)(2022年6月15日撮影)

ラーメンを食べるだけでなく、麺を自分で打ってみるのはいかがでしょう。明治・大正時代の製麺技法である“青竹打ち”の麺作りを体験できるコーナーが用意されています。打ちたての麺は格別! その場でラーメンとして食べることも、持ち帰ることもできます。
"青竹打ち"の麺作りを体験出来るコーナー(2019年10月16日撮影)

“青竹打ち”の麺作りを体験できるコーナー(2019年10月16日撮影)

青竹打ちの麺作り体験は2日前の17:00までに予約が必要ですので、下記サイトで申し込みを。

・詳しくは⇒ラーメン作り体験

新横浜ラーメン博物館にオリジナルのカップラーメンが作れる「ラー博スゴメンラボ」が2023年4月25日にオープン。来場者が製作者となり、5種類の麺・約20種類の具材・10種類のスープ・2種類の容器・ふたを自由に組み合わせ、かつてない新発想のオリジナルカップラーメンを作ることができます。価格は税込540円。※プレミアム食材は別途100~150円

・詳しくは⇒ヤバっ! 青いスープのカップ麺、横浜にオープンした「ラー博スゴメンラボ」で作って食べてみた
 

昭和レトロな街並みを歩いてみよう

昭和の電話ボックス。写真を手掛かりにして作ったのだとか(2022年6月15日撮影)

昭和の電話ボックス。写真を手掛かりにして作ったのだとか(2022年6月15日撮影)

昭和レトロな街並みの中には、いろいろな発見があります。地下にある77軒の家屋はそれぞれ細かくデザインされており、タイムスリップしたかのような昭和の風景が広がっています。

懐かしの「駄菓子屋 夕焼け商店」(地下1階)、「喫茶&すなっく Kateko」(地下1階)、「当たるもはっけ、当たらぬもはっけ」の占いコーナー(地下1階)などもあるので、夕焼けの街を散策しながら楽しんで。
「駄菓子屋 夕焼け商店」(地下1階)……小銭で買える懐かしい駄菓子やおもちゃがずらりと並びます。給食で人気の揚げパンも販売(休日限定)(2022年6月15日撮影)

「駄菓子屋 夕焼け商店」(地下1階)……小銭で買える懐かしい駄菓子やおもちゃがずらりと並びます。給食で人気の揚げパンも販売(休日限定)(2022年6月15日撮影) 

喫茶&すなっく Kateko(地下1階)……ラーメン後のコーヒー(500円)や懐かしのプリン(600円)、ビールなどのアルコールを提供

喫茶&すなっく Kateko(地下1階)……ラーメン後の珈琲(500円)や懐かしのプリン(600円)、ビールなどのアルコールを提供(2021年12月28日撮影)

ミュージアムショップ(1階)では、ラー博限定のラーメングッズや銘店の味がおウチで楽しめるお土産ラーメンなどを販売。

ひとりでも、デートでも、ファミリーでも楽しめる、ラー博。休日は待ち時間が発生することもありますので、時間に余裕を持ってお楽しみください。

「新横浜ラーメン博物館」情報
住所:横浜市港北区新横浜2-14-21
営業時間:平日 11:00~21:00、土日祝 10:30~21:00 ※変動する場合あり
定休日:年末年始
入館料:大人450円、小中高生・65歳以上100円 ※このほか、6ヶ月パス(500円)、年間パス(800円)があります
交通・アクセス:JR新横浜駅より徒歩5分、相鉄・東急新横浜線、横浜市営地下鉄 新横浜駅9番出口より徒歩3分
TEL:045-471-0503(代表)
URL:https://www.raumen.co.jp/

【関連サイト】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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