東京の観光・旅行/東京のグルメ・レストラン

東京のグルメスポット

東京のグルメスポットの中でも、有名シェフのいる店はいつかは味わってみたい憧れレストラン……。観光にアクセスの良いランドマークにある巨匠シェフお店をピックアップし、お得なランチコースをレポートします!

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド

巨匠シェフの味をお得に! 東京グルメランチ

東京は各国から有名シェフが集まる、世界有数の「巨匠シェフが勝負する都市」。せっかく東京でご飯を食べるのなら、話題の巨匠シェフのお店も行ってみたい! でも値段高そう……。そんな心配ご無用! ディナーはそれなりのお値段がするお店も、ランチは驚くほどお得なのです。今回は東京観光にアクセスのいいランドマークにある巨匠レストランに注目し、そのランチの凄さをレポートします。
リストランテ・ヒロ チェントロの眺望
丸ビル35階の『リストランテ・ヒロ チェントロ』。夜景が素敵なことで有名ですが、ランチタイムの眺望もまた格別!

【記事】
丸ビル『リストランテ・ヒロ チェントロ』
~絶景レストランで驚きの1500円ランチ!

赤坂サカス『マキシム・ド・パリ赤坂』
~フレンチの老舗マキシムで2000円台のランチが登場

東京ミッドタウン『HAL YAMASHITA 東京』
~洗練の空間で食す、驚きの和食

六本木ヒルズ『イル・ムリーノ ニューヨーク』
~ランチ限定席でニューヨーカー絶賛のイタリアンをいただく

丸ビル『リストランテ・ヒロ チェントロ』
~絶景レストランで驚きの1500円ランチ!


リストランテ・ヒロ チェントロのランチ
周辺で働くビジネスマンにも大人気の1500円パスタ。ランチ休憩1時間で味わえるちょうど良い量も魅力

東京駅周辺のランドマークと言えば『丸ビル』。35階、36階のレストランフロアには、一度は味わってみたい有名レストランが目白押しですが、そんな中、破格なランチコースを出しているのが『リストランテ・ヒロ チェントロ』。巨匠レストランにもかかわらず、なんと1500円のランチが存在するのです。

窓の外、足下には東京駅を発着する電車が行き交い、遠くには葛西臨海公園の観覧車や東京ディズニーリゾートまで……。この丸ビルにしかない眺望と、オープンキッチンで忙しく動き回るスタッフたちの明るい声が、楽しい雰囲気を醸し出しているリストランテ・ヒロ チェントロは、テレビ番組『料理の鉄人』で一躍スターシェフとなった山田宏巳さんがオープニングを手がけたお店です。

現在は東京と大阪に5店舗を展開するリストランテ・ヒロですが、丸ビルのチェントロのテーマは「見た目が楽しく、どんな人でも一口食べたら美味しいと思えるわかりやすい料理」。1500円のランチコースでもそのスピリットを存分に味わうことができます。

2種類から選ぶパスタのうち、ピッツァ・マルゲリータのパスタ版『スパゲッティーニ“マルゲリータ”』をいただきましたが、ジューシーなトマトソースに流れるようなとろとろのモッツァレラチーズが、一口食べたら忘れられない味。これにおかわり自由の自家製パンとドリンク、そして4種類から選べるデザートがつきます。

バラのパフェ
ランチコースのデザート『バラのパフェ』。ローズの香りが口いっぱいに広がります
デザートで特におすすめなのが『バラのパフェ』。グラスからもうもうと立ち上る煙にまずびっくり!ローズヒップのゼリーとホワイトチョコレートのムース、そしてバラのエキスを泡立てて液体窒素に沈めたというシャーベットの3層のパフェです。口に含んだとたんすっと消えてしまうシャーベットは、まるで雲を食べているよう。

東京駅が目の前の丸ビルにあるので、地方に帰る人には東京ステイ最後の一食にもってこい。帰りがけのランチとして活用してみるのはいかがでしょうか。

<DATA>
リストランテ・ヒロ チェントロ
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング35F
TEL:03-5221-8331 (1500円のランチコースは予約できません)
営業時間:11:00~14:00(L.O)/18:00~21:00(L.O) 
定休日:無休 (丸ビル休館日に準ずる)
アクセス:東京メトロ丸の内線『東京』駅より徒歩1分


赤坂サカス『マキシム・ド・パリ赤坂』
~フレンチの老舗マキシムで2000円台のランチが登場


マキシムのランチコース
見た目が楽しいところなど、さすがのマキシム魂を感じます。前菜のフォアグラはパンにぬっていただいても美味!

日本初の本格的フランス料理店として、1966年、銀座に誕生した『マキシム・ド・パリ』。19世紀から続くパリの本店と、同じ味、サービスを再現してきた日本のマキシムは、ゲストのみならず、日本人フレンチシェフが一度は修行したいと願う“聖地”でもありますが、そのマキシムにもお得なランチが存在します。

マキシム・ド・パリ赤坂
赤坂サカスのマキシム・ド・パリ赤坂。スタイリッシュな外観からも、マキシムの新しいチャレンジが伝わってきます
赤坂サカスに2008年にオープンしたマキシム・ド・パリ赤坂のビストロ『ヴィエイユ・ヴィーニュ マキシム・ド・パリ』は、銀座のマキシムで20年以上修行してきた伊藤正顕シェフが料理長を務めるお店。銀座と同じくフレンチのクラシックなレシピは忠実に守り、しかし盛りつけ方などを斬新にして、よりカジュアルにフランス料理を楽しんでもらいたいという思いがこもったレストランです。

そんなヴィエイユ・ヴィーニュ マキシム・ド・パリのランチはなんと2000円台から! 厚手の蓋付き両手鍋『ココット』に入ったココット料理、そして前菜の盛り合わせと、好きなだけパンをいただけて2940円というプライスです。

マキシム赤坂の店内
マキシムカラーである赤とゴールドを基調にしたレストラン。アールヌーボーのモチーフも“らしさ”を感じます
この日の前菜はマキシムの代名詞・フォアグラと、リンゴを使った『フランス産フォアグラのヴェニュール・ドライフルーツ、ナッツのサラダと』。濃厚なフォアグラとあっさりしたリンゴのマッチングがたまりません。そしてココットは『仔羊のすね肉のトマト煮込み』。柔らかいのにトロトロでなく歯ごたえのあるお肉は、深い味なのにどんどん食べられてしまいます(夜のアラカルトではこのココットだけで3675円します)。

そして好きなだけ食べられるパンは、パリで5本の指に入るという有名ブーランジェ『ドミニク・サブロン』のもの。あのドミニク・サブロンのパンが食べ放題なんて!と驚くゲストも多く、ココットが出てくる頃にはすっかり満腹になってしまう人も多いとか。とにかく魅力がいっぱいのメニュー“ココット”。パンの食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。

<DATA>
ヴィエイユ・ヴィーニュ マキシム・ド・パリ
住所:東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー マキシム・ド・パリ 2F
TEL:03-5545-4500
営業時間:ランチタイム  11:00~17:00 
ディナータイム 17:30~23:00(土~22:00、日祝~21:30)
定休日:無休(元旦を除く)
アクセス:東京メトロ千代田線『赤坂』駅より徒歩1分


東京ミッドタウン『HAL YAMASHITA 東京』
~洗練の空間で食す、驚きの和食


HAL YAMASHITA 東京の定食
HAL YAMASHITA 東京の『神戸牛薄切り赤味噌ビーフシチュー定食』。器にも山下さんのこだわりが。

HAL YAMASHITA
畳に慣れていなくとも安心の和食の店とあって、外国人ビジネスマンにも大人気
東京ミッドタウンの中のレストランエリア・ガーデンコートの1階に、スタイリッシュな黒いエントランスがひときわ目立つレストランがあります。それが『HAL YAMASHITA 東京』。入り口を入ると、中は白と黒を基調にしたシンプルモダンなインテリア。そして開放的なテラスの向こうには、四季折々に表情を変えるミッドタウンの緑が……。ラグジュアリーホテルのダイニングに来たような錯覚に陥る洗練された空間ですが、ここで味わえるのは和食。しかも素材も調理法も“伝統”にこだわりぬいた和食です。

山下春幸氏
エグゼクティブシェフ・山下春幸さん。素材に対する熱い思いが料理から伝わってきます
こちらのエグゼクティブシェフは山下春幸さん。食材本来の味を消してしまう料理が増えている中、山下さんの料理哲学は「素材の本来持っている味を十分に引き出し、いかにおいしさを高めるか」ということ。使用する野菜は、7万坪にも及ぶ契約、直営農地から毎日送られてきた有機農法のもので、食材を温めるという行程1つとってみても、ガス火、炭火、IHを使い分けています。さらには平安時代の書物をひもとき、年月を積み重ねたからこそわかる最適な野菜の扱い方を研究するなどなど、徹底した素材主義なのです。
その哲学は、ランチの『神戸牛薄切り 赤味噌ビーフシチュー定食(2300円)』で存分に味わうことができます。65%が味噌と出汁でできているというメインのシチューは、コクがありながらも出汁が利き、懐かしい味わいで思わずおかわりがほしくなるほど。サラダには12種類の野菜が使われ、200mlあたり、中玉のタマネギが3つも使われているという濃厚なドレッシングがミックス。これに『会津産特別栽培こしひかり』と、ほのかに土の味がする『香物』、『煎茶』がセットになっています。

たとえばお米は、前の晩にざるあげを2回するなど、とにかく手間暇かけて美味しさを追求している定食。スタイリッシュな空間で、日本の野菜が持つ本来のチカラに驚かされてみてはいかがでしょうか。

<DATA>
HAL YAMASHITA 東京
住所:東京都港区赤坂9-7-4 D-0119 (東京ミッドタウン)
TEL:03-5413-0086
営業時間:ランチ 11:00~15:00(L.O 14:30)
ディナー 17:30~24:00(L.O 22:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休)
アクセス:都営大江戸線『六本木』駅に直結


六本木ヒルズ『イル・ムリーノ ニューヨーク』
~ランチ限定席でニューヨーカー絶賛のイタリアンをいただく


イル・ムリーノ ニューヨークのランチコース
先付けの『ズッキーニマリネ』はワインがいただきたくなる味。ランチからボトルをあけるゲストもいるんだとか

六本木ヒルズのけやき坂通りに、NYのレストラン格付けガイドブック『ZAGAT NYC』で20年以上ナンバー1の座に君臨している、驚異のイタリアンレストランの東京店があります。その名は『イル・ムリーノ ニューヨーク』。アメリカを中心に12店舗を展開、アジアではここだけというレストランです。

イル・ムリーノのテラス席
ランチタイムだけオープンとなるテラス席。六本木ヒルズのビル群や気持ちの良い緑を楽しめます
こちらの創業シェフはイタリア出身のマーシ兄弟。81年に『イル・ムリーノ ニューヨーク』をオープンし、2~3年で行列ができる店に成長させた、スゴ腕兄弟シェフです。その味を東京店で受け継いでいるのがエグゼクティブシェフ・早川寛さん。味をしっかりつけてしまうのが惜しいほど質の良い食材に、ガーリックとオリーブオイル、そして塩を多用して料理を完成させ、その味は「The 男の料理!」といった印象です。

ディナータイムは1人あたりの予算が9000円程度という高級レストランですが、ランチタイムには3800円というお得なパスタコースが。内容は5種類の前菜から1品、6種類のパスタから1品、4種類のデザートから1品、これに先付けとクリスピーフォカッチャ、コーヒーがつきます。

前菜で私が選んだのは『水牛のモッツァレラチーズとフレッシュトマトのカプレーゼ』。ふわっふわなモッツァレラチーズにまず驚かされました。パスタは色鮮やかな野菜が楽しい『リングイーネ 野菜のアーリオオーリオペペロンチーノ』を。そしてデザートはスポンジからエスプレッソがしたたり落ちるのでは?! というぐらいジューシーな『ティラミス』をチョイス。どのお皿も味にアクセントが利いているので、濃い味付けが好みの方には特におすすめです。また一皿がかなりボリューミーなので、アラカルトでオーダーする人も多いそう。パスタは単品で1680円からです。

ところでランチタイムは、この時間にしか解放されない、太陽の光が気持ちの良いテラス席での食事となります。ゆっくりとお昼を楽しみたい人には最高のロケーションです。そしてランチは1日5組限定、予約をお忘れなく。

<DATA>
イル・ムリーノ ニューヨーク
住所:東京都港区六本木6-12-4 六本木ヒルズ六本木けやき坂通り
TEL:03-5786-0337
営業時間:ランチ 11:30~14:00(L.O)/ディナー18:00~22:30(L.O)/
ラウンジ18:00~03:00(L.O)
定休日:無休
アクセス:東京メトロ日比谷線『六本木』駅より徒歩5分 

以上、東京観光にアクセスがよく、ランチがお得な「巨匠シェフのレストラン」4軒ご紹介しました。味覚満足、お財布に優しいランチスポット。東京ステイのプランニングにお役立て下さい。
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