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京都人の厳選桜の名所+穴場スポット!(4ページ目)

地元、京都人が楽しむお花見の仕方や穴場スポットをお教えします。これで、迷うことなし。今年の春は、是非京都におこしやす。

執筆者:岡本 美科

夜も見事にライトアップされる京都の桜。そんな幻想的な京都の桜と、地元の人が愛してやまない穴場の桜スポットを紹介します。
 

月夜に浮かぶ清水の舞台と幻想な桜・清水寺
円山公園ライトアップ
ライトアップされた桜を見ながらお花見を(円山公園)
世界文化遺産の一つである寺院。染井吉野や山桜など約1000本のサクラが、清水の舞台と共に照らし出される姿は幻想的で息をのむほどに美しい風情です。

【見頃】3月下頃~4月中頃
【場所】京都府京都市東山区清水1丁目294
【ライトアップ】3月11日~21日・3月28~4月16日18:30~21:30
【アクセス】市バス「清水道」下車

光の芸術と桜のコラボレーション・高台寺 北政所が夫の豊臣秀吉の菩提を弔うために創建。国の重要文化財に指定されている庭園には、樹齢約100年と言われる高台寺桜や染井吉野が咲き誇っています。闇夜のなかに浮かび上がる花の姿は艶やかで、幻想的です。そして方丈に置かれた光のオブジェや竹のライトアップも他とは違うライトアップですので一度は、訪れる価値ありです。

【見頃】3月下頃~4月中頃
【場所】京都市東山区高台寺下河原町
【ライトアップ】3月11日~5月7日 日没~22:00まで(21:30受付終了)
【アクセス】市バス『東山安井』停

幻想的でシンボリックな古木桜・円山公園 円山公園には、850本程の桜がありますが、その中でも園内中央にある高さ12mの巨大な枝垂れ桜は、樹齢は明治の時にすでに300年に達し根回りも4mに達したとされており、桜としてはかなりの古木で、大木です。この桜は、円山公園の目印にもなっています。夜は、美しくライトアップされていてより一層、古木がかもし出す雄大さと優美さを持っています。また、最も遅い時期まで楽しめる桜としても有名です。

【見頃】3月下頃~4月中頃
【場所】京都市東山区円山町
【ライトアップ】3月下旬~桜が散るまで 日没~深夜1:00
【アクセス】 京阪本線「祇園四条駅」下車

■京都人がお奨めする穴場スポット

伝次郎さんがお奨めする嵐山の桜スポット・大河内山荘
大河内山荘
山荘の中心にある大乗閣より桜を眺める(大河内山荘)
ここは、「姓は丹下、名は左膳」の語り口調で有名な昭和初期の往年のスター大河内伝次郎の山荘です。昭和初期に造られた回遊式庭園で、小倉山の南面に約6,000坪あり、庭園には数多くの松、楓、桜などの木々が立っています。

幼少の頃からこちらには、良く遊びに来ておりまた学生時代、春と秋の季節には、お抹茶を出すアルバイトなどもしていました。卒業してからも、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉というように四季折々の美しさのある地で、いつ訪れても見飽きることがなく、季節の節目節目には、欠かさずに訪れています。冬は冬で、とても素敵な雪景色が見られます。

緑の木々に混じりながら所々に手入れされた華やかな桜が何本も植えられていますが、特に、お抹茶を頂けるお茶席の前の凛とした姿で儚くも見える紅枝垂れ桜は見逃せません。お薄とお菓子をいただきながら、時を忘れてゆっくりと過ごされては、いかがでしょう。

またお庭の高台にあがり、嵐峡を望める展望台からは、嵐山が緑色の中にポッツポッツとピンク色に染まり、その下を保津川を下ってくる筏やトロッコ列車が行く景色を間近で堪能できます。壮大な光景は、ここでしか見られない風景ですまた反対側からは、比叡山や京都タワーなど市内を一望でき衣笠あたりの桜などを見る事も出来ます。

【見頃】3月下旬頃~4月旬下頃(お茶席の紅枝垂れ桜は、中頃がお奨め)
【場所】京都市右京区嵯峨小倉山田渕町8  Tel:075-872-2233
【アクセス】JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」下車/京福嵐山線「嵐山駅」下車

舌と目で楽しむ、贅沢な時間・料理旅館 菊水
料理旅館 菊水
見事に花開く枝垂れ桜(料理旅館 菊水)
「南禅寺に菊水あり」と言われるぐらい、名庭園で知られる料理旅館・菊水。
元呉服商の「寺村助右衛門」の別荘で、贅沢な敷地の広さに明治の名庭師「小川治兵衛」が作庭した池泉廻遊式庭園で素晴らしく、優美な庭園です。また日本建築の粋を凝らした数奇屋造りの建物は、周囲の風景にしっくりと溶け込んでおり、大広間80畳をはじめ、格調の高い中小建物があります。庭を鑑賞しながらゆったり落ち着いて食事ができ、目でも楽しむ、舌でも楽しむという贅沢な気分になれます。

祇園・円山公園と兄弟桜の枝垂れ桜があり、桜は、庭の奥から手前と順に咲いて行きます。また建物のすぐ横にはインクラインがあり、ここの桜もお部屋によっては、見られる事もできます。お昼の会席 5,000円からで、ゆっくりと桜を見ながらお料理をいただく、なんともほっこりする(落ち着いて)、京都ならではのお花見だと思いませんか。

【見頃】4月上旬 ~4月下旬
【場所】京都市北左京区南禅寺福地町31  Tel:075-7714101
【アクセス】市営地下鉄東西線「蹴上駅」下車

地元人がする「花見のススメ」・鴨川沿い
賀茂川
賀茂川沿いの半木の道(賀茂川)
鴨川と言えば「桜・床・カップル」と連想されるぐらい桜では、有名なスポット。鴨川と言っても京都市の中心を流れており、出町柳(今出川通り)では、高野川と賀茂川が合流し鴨川となる、とても長い距離を流れている川です。お弁当とさえあればどこの場所でもお花見できますが、あえて、地元人がする『花見のススメ』をご紹介。

どうしても、交通量などから考えると丸太町より北(上・カミ)がお奨め。空気も良いせいか、桜の色も綺麗に見えます。

■賀茂川の桜
  • 出町柳あたり
    出町柳の三角州(賀茂川と高瀬川が合流して鴨川になる場所)に亀石という亀の形をした飛び石があります。ここは、千鳥の飛び石などもありここからも桜を見る事ができ、飛び石を横断する人々などの京都の日常の風景にとけ込んでいる桜を楽しめます。
 
  • 半木の道の桜
    北山あたりを散策し、ぶらぶらと北大路まで鴨川沿いを歩く。この道を半木の道と言い約700mにわたって紅枝垂れ桜の並木道が続きます。河川敷は、きれいに整備されており、途中ベンチに座ってゆるりとお花見するのも京都流です。徒歩で約15分ぐらいの雅やかな桜のトンネルは、昼に行くのもいいですが、夕ぐれ時に、花びらが夕日にあたり少しオレンジがかったピンクの桜と川面がキラキラと光る、息をのむほど美しい景色を見に行くのも地元流です。


■高野川の桜
高野川の桜は、川端通りをバスもしくは、タクシーにて通りすぎる方法をお奨めします。大原行きの京都バスに乗り、川端通り沿いの桜を楽しみます。高瀬川沿に桜が植えられており川端通りは、春の季節になると桜ストリートと呼ばれるぐらい見事に道沿いに咲乱れます。京都駅からバスは、結構時間がかかるので、出町柳から乗るのがお奨め。出町柳からでもおおよそ30分(渋滞するともう少しかかる可能性あり)かかります。時間に限りある方など観光の行き帰りを利用し車の中からお花見をするのもいいかもしれません。

※17系統京都駅より大原までの区間。京都駅から約1時間・四条河原町から約45分出町から約30分です。詳細は、京都バスのサイトにてご確認ください。

【見頃】4月上旬~4月下旬(場所により異なる)
【場所】京都市左京区賀茂今井町 鴨川東岸北大路橋~北山大橋間 
【アクセス】市営地下鉄「北山駅」下車

<関連サイト>「春におすすめの観光情報」(All About 内・京都 ガイドサイトより)

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