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南太平洋のように美しいマレー半島東海岸その2 超超穴場のペルヘンティアン

マレー半島の秘島ビーチ第2弾。ツアーではあまり見かけないペルヘンティアンをご紹介。シュノーケリングでカメやサンゴの楽園を楽しめ、陸はジャングル。”あるがままの自然”という贅沢をぜひ。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

レダン島、ランテンガ島に引き続き、マレー半島東海岸の島を紹介します。
これぞ超穴場なペルヘンティアン

リゾートのみの大きなペルヘンティアン・ブサールと、漁民1200人ほどが暮らす小さなペルヘンティアン・クチルの2つの島が寄り添うように浮かんでいます。
周囲3kmに渡り、海洋公園に指定された美しい海に囲まれた島々です。
道がないため車もない、モータースポーツもないので、騒音とはまったく無縁。
ちなみに、ペルヘンティアンとは駅という意味。漁師たちが沖へ向かう途中に立ち寄る島であったことから、その名が付いたのだそうです。


ペルヘンティアン・ブサールは4~8月、アオウミガメの産卵シーズンです。ペルヘンティアン・アイランドリゾートの隣の入江、ティンガールアンが産卵場所で、人の上陸が一部禁止されています。ペルヘンティアン・アイランドリゾート前の浅瀬はちょうどカメたちの餌場となっていて、シュノーケリングで水中2~3mくらいでも巨大(ちゃぶ台くらい)のカメと出会えます。30分間くらいシュノーケリングして4匹のカメと遭遇してしまいました。
リゾート前はおよそ700mにわたる白砂ビーチ。サラッサラ&漂白したように真っ白なビーチで、目の前はガラスのように透明な浅瀬が広がっています。リゾートの背後はジャングル。なんと(引いてしまう人もいるかもしれませんが)、50cmくらいある巨大トカゲがお散歩していたり、リスが木の枝をササッと走り抜けたり、ホントに野生のままの島ですヨ。


一方のペルヘンティアン・クチルは欧州のバックパッカーたちがぐうたら過ごしているゴキゲンなビーチ。格安なシャレーが多く、平均1泊Rm20~60(600~1800円くらい)だそうです。白砂ビーチに沿って、レストランやダイビングサービス、宿が並んでいます。どこかタイのバックパッカーたちの島と似た雰囲気。ビーチでゴロゴロしたり、シーカヤックを借りてブサール島の無人ビーチへ渡ってくる人たちもいました。


ぜひぜひとおすすめしたいのが、7km先に点在する島のひとつ、ラワ島へのシュノーケリングツアー(Rm40、5人以上で催行)。エダサンゴやテーブルサンゴがびっしりと繁り、360度がサンゴの楽園です。ゆらゆら揺れる光のカーテンの中を、ロクセンスズメダイやデバスズメダイたちがたっぷりと群れています。これだけサンゴが元気な海は久しぶりに見た!という感じでした。無人島なので、ビーチはまさにひとり占め状態です。なんという贅沢でしょう。


訪れているのは、欧米リゾーターがほとんど。日本から近いアジアンビーチなのに、日本人リゾーターを目にしないのは意外というか、もったいないです、正直。
レダン島やランテンガ島と同様、こちらも11月中旬~2月いっぱいはモンスーンで海が荒れてしまいます。

●アクセス
クアラルンプールからクアラトレンガヌーへ空路約45分。クアラトレンガヌーから陸路約1.5時間でクアラブスッへ。そこでスピードボートに乗り換え、約30分。ペルヘンティアン・アイランドリゾートは専用船が向かえに着てくれますが、ほかの宿へはクアラブスッの港に数軒ある旅行会社やボートサービスで船を手配します。

●ホテル
ペルヘンティアン・アイランドリゾート
ペルヘンティアン随一の施設を誇るけれど、やっぱり素朴なリゾート。客室は高床式のシャレータイプで、セミスイート、デラックス、スーペリアの3種類。眺めや設備(スーペリアはシャワーのみ)によってカテゴリーが変わります。客室によって、窓の大きさが違うので、部屋をチェックしてからインした方がいいようです。冷蔵庫やコーヒー&紅茶セットはありますが、テレビはありません。静かな夜が過ごせますヨ。
DATA
TEL〈60〉(10)903-0100 
客室数/108室 室料/スーペリア(ガーデン&プールビュー)Rm250、デラックスRm300(ビーチエリア)、セミスイート(ビーチフロント)Rm350 
施設・サービス/レストラン、バー、プール、トレッキング、ダイビング、アイランドホッピング、島ツアーほか
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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