名所・旧跡めぐり

ガイド:村田 博之

日本国内、数々のスポットを訪ね歩いたガイドが、厳選の名所・旧跡をナビゲート。

 

掲載日: 2009年 06月 23日

個性あふれる景観と温泉、九州・沖縄の名所

《熊本》大観峰から眺める阿蘇五岳
《熊本》大観峰から眺める阿蘇五岳(2000年8月撮影)
各県それぞれが強い個性を持つ九州・沖縄。九州には自然を身近に体験できる観光スポットや、自然の恵みを受けた豊富な温泉、歴史を動かした人々が残した城などが揃っていますし、沖縄には琉球王国からの流れを組む独特の文化に基づいた名所や、海が育む美しい風景を楽しむことができますね。

情熱的で個性あふれる九州と沖縄の名所と旧跡をご紹介します。
※名所の紹介の後ろにある★マークは、ガイドからのオススメ度を示します。

【北九州】歴史ある建物に目を見張る、【福岡】古刹も揃う

九州で一番北に位置する福岡県。玄界灘に面した北側には福岡市、北九州市という大きな街があり、たくさんの人が集まります。

《北九州》JR九州 門司港駅のライトアップ
《北九州》JR九州 門司港駅のライトアップ(2006年1月撮影)
門司港レトロ地区(★★★)
大陸貿易の基地として開港した門司港を中心に、明治・大正時代の建物が現在までたくさん残る貴重な名所です。関門海峡にかかる関門橋と共に美しい夜景も楽しめます。

■小倉城(★★)
中国地方を治めた大名、毛利氏により建てられた城で、戦国時代から明治時代の西南戦争に至るまで数々の歴史を見てきました。天守閣は1959年に再興したものですが、小倉のシンボルとして親しまれています。

■海の中道海浜公園(★)
博多湾に大きく突き出た形の海の中道にある、国営海の中道海浜公園。広々とした公園内では、春から秋までいろいろな花を楽しめますよ。

■筥崎宮(箱崎宮、はこざきぐう、★★)
博多にあり、日本三大八幡の一つに数えられる古刹。重厚な本殿・拝殿とあじさいや冬ぼたんなどを愛でる神苑があることで知られています。

■櫛田神社(くしだじんじゃ、★★)
博多を代表するお祭り、博多祇園山笠や博多おくんちを行う博多の古刹です。

【大宰府】飛び梅の言い伝えが残るお宮、【柳川】町並みが美しい

《柳川》船下り
《柳川》船下り(2005年8月撮影)
福岡県の南側は、歴史の教科書にも残る名所や、有明海に注ぐ筑後川の流域に見所があります。

■太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう、★★)
学問の神様、菅原道真公を奉ります。飛び梅の言い伝えでも知られていますね。

■朝倉の三連水車(★)
筑後川水系の堀川の水を流域の田畑に引き揚げるため、江戸時代中期に作られた三連の水車です。今でも現役で、田畑の灌漑の時期だけ3つの水車が並んで動きます。

■柳川の町並み(★★)
筑後川の河口近くに広がる柳川は、街の中に広がるお堀を船でめぐる川下りが人気の城下町。柳川藩主が残した庭園、御花(松濤苑)では美しい庭を眺めることができますよ。

■筑後川昇開橋(★)
筑後川にかかる旧 国鉄佐賀線の鉄橋で、橋の真ん中が上に引き上げられる可動橋という珍しい橋です。鉄道は廃止されてしまいましたが、現在は遊歩道として渡れるようになっています。

【佐賀】弥生時代の遺跡や海を望む名城

《佐賀》吉野ヶ里歴史公園
《佐賀》吉野ヶ里歴史公園(2000年8月撮影)
佐賀県には、弥生時代の遺跡や海を望む名城など、見逃せない名所があります。

■吉野ヶ里歴史公園(★★★)
弥生時代の遺跡が広範囲に発掘されたことをきっかけに、70ヘクタール近くの巨大な歴史公園として整備されました。復元した環濠(かんごう)集落や出土品の説明を通じて、遠き昔のことを知ることができます。

■佐賀城址(★)
佐賀城の本丸御殿を復元する形で作られた佐賀城本丸歴史館や、鯱の門が目をひきます。

唐津城(★★)
唐津湾を望む位置に建てられた城です。春は城内を藤棚が彩ります。

■有田、伊万里(★)
有田焼、伊万里焼という磁器の産地として知られています。有田では毎年春に有田陶器市が行われ、たくさんの人が集まりますね。

【平戸・佐世保】橋と美しい海と教会

《平戸》平戸カトリック教会
《平戸》平戸カトリック教会(2005年8月撮影)
長崎県北部の平戸と佐世保には、美しい海を見ることができる名所と地域をつなぐ橋、そして教会が揃っています。

■平戸城(★★)
九州本島から海をはさんだ平戸島に建てられた城です。城内は亀岡公園として整備されています。

■平戸カトリック教会(★★)
平戸島にあり、緑色の外観が印象強く残る教会です。

■カトリック田平教会(田平天主堂)(★★)
平戸瀬戸をはさんで九州本島側にある教会。赤レンガの重厚な造りから歴史を感じさせる教会です。

■平戸大橋、生月大橋(★)
九州本島と平戸島をつなぐ平戸大橋は真っ赤な吊り橋、平戸島と隠れキリシタンの島、生月(いきつき)島をつなぐ生月大橋は真っ青なトラス橋と対照的な風景が見られます。

■九十九島(くじゅうくしま、★★★)
佐世保の北側にあり、実際には200以上の大小の島が美しい海を彩ります。海に沈む際の夕景が美しい場所としても知られていますね。九十九島めぐりの船でめぐれますし、展海峰(てんかいほう)、弓張岳(ゆみはりだけ)展望所などから全体を見下ろすこともできます。

■西海橋(★)
佐世保と西彼半島を結ぶ国道202号線の橋で、アーチ型の橋が美しいです。

【長崎】異国情緒を満喫、【雲仙・島原】火山と共生する景観

長崎県南部には、県庁所在地の長崎、交通の要衝でもある諫早(いさはや)、雲仙、島原など多彩な名所があります。

《長崎》眼鏡橋
《長崎》眼鏡橋(1996年5月撮影)
■グラバー園(★★)
旧グラバー住宅、旧トーマス住宅、旧三菱第2ドックハウスなどの明治時代の洋館を集めた長崎屈指の名所です。高台にあるので、園内から長崎港の様子を見下ろすことができます。

■大浦天主堂(★★)
長崎を代表する教会の一つで、国内の教会で唯一国宝に認定されています。

■浦上天主堂(★)
広島に続く原爆禍で廃墟となったものの、1959年に再建されました。

■眼鏡橋(★)
ユニークな形で印象に残る石橋ですね。長崎市内中心部を流れる中島川にかかっています。

■稲佐山(★★)
長崎の町並みを見下ろせる場所にあり、素晴らしい夜景が楽しめますよ。

《島原半島》島原城
《島原半島》島原城(2007年9月撮影)
■雲仙(うんぜん、★★)
日本最初の国立公園にも選ばれた温泉保養地。湯けむりと共に四季折々の風景が楽しめます。

■島原城(★★)
1964年に再建された天守閣とお堀が印象に残ります。天守閣の上は展望台となっていて、島原市内と有明海、雲仙の山々を見ることができます。

【熊本】阿蘇山の山並みと良質の温泉

熊本県は、世界最大級のカルデラ火山である阿蘇山の恩恵を受けた名所が多数揃います。

《熊本》熊本城
《熊本》熊本城(2005年8月撮影)
■阿蘇山火口(★★)
自然の力強さを間近に感じられるスポットです。火口に溜まる池は様々な色に変化します。

■草千里(★★)
阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の中腹に広がる草原です。引き馬による乗馬も楽しめますね。

大観峰(★★★)
阿蘇山の外輪山上に位置する展望スポットで、阿蘇の大カルデラと阿蘇五岳を一望することができます。

黒川温泉(★★)
ほとんどの旅館が個性あふれる露天風呂を持ち、「入湯手形」で各旅館のお風呂を楽しめる仕組みを初めて作った人気の温泉地です。

■熊本城(★★)
加藤清正が築城し、当時の天守閣が今も残る熊本城。築城400年を記念して本丸御殿が復元され、さらに見所いっぱいとなりました。

通潤橋(つうじゅんきょう、★★)
九州には、古くからの石橋がたくさん残ります。通潤橋は農業用水を引くための石橋として造られ、橋の真ん中から水を両方向に放水することがあるダイナミックな風景が見られます。

■天草(★)
キリシタン殉教の地としても知られる天草は海の美しさが映える場所。大江天主堂や崎津天主堂などの教会や天草五橋などの見所がありますよ。

【大分】温泉と石仏、美しい景観が印象に残る

日本有数の温泉地を抱える大分県は、各地に散らばる石仏と共に美しい景観が楽しめる名所が揃っています。

《国東半島》熊野磨崖仏
《国東半島》熊野磨崖仏(2000年8月撮影)
■耶馬溪(やばけい、★)
大分県北部の山国川沿いにある美しい渓谷です。下流には禅海和尚がのみと槌だけで30年かけて掘ったと言われる青の洞門があります。

■宇佐神宮(★★)
全国の八幡宮の総本宮にあたるお宮さんです。朱塗りの本殿が印象に残りますね。

■熊野磨崖仏(★★)
国東半島の奥深く、石に刻まれた不動明王と大日如来の大きさに圧倒されます。

■別府温泉(★★)
至る所から温泉の湯けむりが立ち上る温泉の街、別府。海地獄、龍巻地獄などの地獄めぐりや様々な泉質の温泉が楽しめますし、別府ロープウェイで登った鶴見岳の山上からは美しい別府湾の景観が楽しめます。

《大分》原尻の滝
《大分》原尻の滝(2002年5月撮影)
■由布院温泉(★★)
由布岳を望み、落ち着いた雰囲気が人気の温泉地です。

■岡城址(★★)
阿蘇に近い竹田にある山城で、滝廉太郎の「荒城の月」の舞台にもなりました。

■大野川水系の滝とダムの風景
大分県を東西に横切る大野川水系には、原尻の滝(★★)、白水の滝(★)、白水堰堤(はくすいえんてい、★)、沈堕の滝(ちんだのたき、★)など印象に残る風景が見られます。

九重"夢"大吊橋(★★★)
人が渡る吊り橋としては日本一の高さと長さを誇ります。橋の途中から震動の滝を眺めることができますよ。

【宮崎】神話の故郷と美しい海の風景を堪能

宮崎県は、日向灘沿いに広がる美しい海の風景を楽しめる名所と、山あいにある神話の故郷が揃います。

《高千穂》高千穂峡
《高千穂》高千穂峡(1998年8月撮影)
高千穂峡(★★★)
阿蘇を水源として日向灘に注ぐ五ヶ瀬川が溶岩台地を削って作り出した美しい渓谷です。貸しボートに乗って峡谷内の真名井の滝を間近で見ることもできますよ。

■高千穂神社(★)
重要無形文化財に登録されている「高千穂の夜神楽」でも知られる古刹です。

■天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ、★)
天照大神が隠れた天の岩戸と天照大神をご祭神とする神社です。

■綾・照葉大吊橋(あや・てるはおおつりはし、★)
照葉樹の林で知られる綾町の奥にある日本で2番目に長い吊り橋です。

■生駒高原(いこまこうげん、★★)
霧島連峰の麓に広がる高原で、春から秋までポピーやコスモスなど花が彩る美しい風景を楽しむことができます。

《日南》鵜戸神宮
《日南》鵜戸神宮(1998年8月撮影)
■青島(★★)
小さな島で九州本島から歩いて渡れます。島の周囲に広がる鬼の洗濯板や、島の中央にある青島神社にはたくさんの人が訪れます。

■鵜戸神宮(うどじんぐう、★★)
日南海岸の見所の一つです。海幸彦・山幸彦の神話の舞台でもあり、断崖の中にある神殿と美しい海の風景は、素晴らしいの一言です。

■飫肥(おび、★)
城下町として発展した街で、飫肥城址を中心として古い町並みが残ります。

■都井岬(といみさき、★★)
日南海岸のハイライトと言える宮崎県最南端の岬。日本在来種の御崎馬がのんびりと歩いていて、白い灯台からは見通しが良ければ種子島を望むことができます。

【鹿児島】温泉の宝庫、美しい山の風景

薩摩という旧国名も良く知られている鹿児島県。温泉の宝庫であり、美しい山の風景も楽しめます。

《鹿児島》仙巌園から眺める桜島
《鹿児島》仙巌園から眺める桜島(2008年9月撮影)
霧島神宮(★★)
日本で初めてハネムーンを楽しんだと言われる坂本龍馬夫妻の行き先となった霧島にあり、天孫降臨の主人公を奉ります。

■霧島温泉郷(★)
霧島連峰の恵みとしてたくさんの温泉が湧き出しています。大浪池や丸尾の滝などの見所もありますよ。

仙巌園(磯庭園)(★★)
島津家別邸として造られた庭園で、桜島を借景とした美しい風景が見られます。NHK大河ドラマ『篤姫』のロケにも使われました。

石橋記念公園(★)
薩摩藩が甲突川に架けた石橋のうち3つを移設して保存しています。

■桜島(★★)
鹿児島のシンボルであり、今でも活発に活動する桜島。鹿児島市内各所から眺めることもできますし、湯之平展望所や有村溶岩展望所などで間近に火山の迫力を感じることができます。

《指宿》長崎鼻から眺める開聞岳
《指宿》長崎鼻から眺める開聞岳(1998年8月撮影)
今和泉(★)
NHK大河ドラマ『篤姫』の主人公、篤姫が幼少を過ごした街です。今和泉島津家にまつわる史跡が残っています。

指宿温泉(いぶすきおんせん、★)
砂浜の下から温泉が湧くのを利用した砂むしで知られる温泉です。

■長崎鼻(★★)
薩摩半島の最南端にあり、薩摩富士と呼ばれる開聞岳(かいもんだけ)と海の組み合わせが見られます。

■知覧(ちらん、★)
お茶の産地としても知られ、石垣が並ぶ武家屋敷が印象に残りますね。

九州本土から離れた離島も見逃せない

九州本島をとりまくようにいくつかの離島があります。一度は見ておきたい所がたくさんありますよ。

《屋久島》樹齢3000年の紀元杉
《屋久島》樹齢3000年の紀元杉(2002年8月撮影)
■壱岐・対馬(★)
玄界灘に浮かぶ壱岐(いき)と対馬(つしま)。朝鮮半島との間に位置することから、数々の歴史の舞台となりました。美しい海の風景と史跡が残っています。

■五島列島(★★)
長崎の西方、東シナ海に浮かぶ福江島や奈留島など多くの島々から構成される五島(ごとう)列島。堂崎天主堂や福江城址などたくさんの史跡と美しい海の景観を見回ることができます。

■種子島(たねがしま、★)
鹿児島の南に位置し、鉄砲伝来の地として知られます。熊野海岸や種子島宇宙センター 宇宙科学技術館などがあります。

■屋久島(★★★)
世界自然遺産にも登録された自然あふれる島。樹齢7200年と言われる縄文杉がよく知られていますが、他にも紀元杉や白谷雲水峡などで屋久杉の素晴らしさを体験することができます。島の海沿いにも千尋の滝(せんぴろのたき)、大川の滝(おおこのたき)や満潮になると海に沈む平谷海中温泉など見所がいっぱいです。

■奄美大島(★)
薩南諸島の中では一番大きな島で、太平洋と東シナ海の美しい海の風景が楽しめます。


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