資格・検定/資格アーカイブ

資格の再活用~看護師で起業という働き方

看護師として約33年間病院勤務。看護のあり方とは?常に自分に問いかけ続け、「在宅看護」を実現するために起業を決意した、患者とその家族を支えるアイ・ナースの代表取締役、八木京子さんにお話をお伺いしました。

執筆者:中瀬 路子

アイナースの八木京子さん
赤ちゃんからご年配の方、病気や障害をお持ちの方々も安心してご自宅で過ごせるようお手伝いをしたい、と在宅看護を中心としたアイナースの八木京子さん
看護師として約33年間の病院勤務を経て、「在宅看護」を実現するために起業を決意。患者とその家族を支える株式会社アイナースの代表取締役、八木京子さんに起業に至った経緯、看護師の仕事、働き方についてお話をお伺いしました。

<八木京子さんプロフィール>
株式会社アイナース 代表取締役

1952年生まれ。高校卒業後、国立国際医療センター病院附属看護学校卒業(現・国立看護大学校)、日本福祉大学 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科卒業。

資格:看護師、介護支援専門員、日本旅行医学会認定看護師
その他:医療・看護コンサルタント/医療コーディネーター/在宅看護研究センターLLP組合員/NPO日本トラベルヘルパー協会理事/日本訪問看護振興財団会員/日本アロマセラピー学会員

思い続けた「自分のしたい看護」を実現するために


ガイド:看護師として約33年間、病院に勤務され、安定した仕事をされていたかと思います。在宅看護の株式会社アイナースを設立されたきっかけを教えていただけますか?

八木京子さん:私が約33年間、病院で看護師をしてきて感じたことは、病院は治療の場であり、生活の場ではないということです。患者様の多くは病院で生活をすることを望んではいません。本当は病気の時でも住み慣れた自宅で温かい家族と一緒に生活をしたい。それが本心ではないでしょうか。

特に終末期では家族も少しでも一緒にいたいと思うことでしょう。けれども自宅で病状が急変したら?といった不安も計り知れないものです。また終わりの見えない看病では家族も疲弊してしまうこともしばしばです。

私自身も20年ほど前、主人をがんで看取りました。そのとき、家族の思い、不安というものを実感しました。そうした思いから患者様とそのご家族をサポートできる看護はできないものかと考え続けていました。

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