掲載日: 2002年 12月 15日
受験者の2人に1人は日本人!? TOEICは国際社会に通用しない
文章:中田 達也(All About「TOEIC・英語検定」旧ガイド)
| 立教大学の鳥飼玖美子教授によると、「日本ほど英語試験の受験者が多い国はない」そうです。日本で一番受験者の多い英語試験は英検だそうですが、その受験者は300万人を越えるといい、そのような試験は世界に類を見ないそうです。 eigoTown.comというサイトによると、日本で受けられる英語試験は全部で35にも及ぶといいます。 数ある試験の中でも、このところ話題を集めているのがTOEICです。例えば、日本IBMのような外資系企業はもちろん、トヨタ・松下電器・旭ガラス・日本精工・帝人など、典型的な日本企業であっても、最近は管理職につくにはTOEICである一定の点数をとることを義務づけている、といいます(「TOEICスコアで昇進・昇給!」を参照)。 また、TOEIC運営委員会の公表している資料によると、「社員採用時にTOEICスコアを考慮するか?」という問いに対して、約60%の企業が「考慮している」と答え、約20%が「将来はしたい」と答えた(「第10回TOEIC活用実態報告」による)とのことですから、日本社会にTOEICがいかに浸透しているのか、ということが伺えます。 しかしこのTOEICという試験、日本国内では有名ですが、実は海外ではそれ程知名度がありません。アメリカ生まれで、よく似た試験であるTOEFLと比較すると、TOEICの「内弁慶ぶり」が見えてきます。 TOEFLはTOEICに比べると、日本ではマイナーなイメージがあります。「TOEFLよりもTOEICを受験した方が役に立つのではないか?」とお思いの方も多いでしょう。 TOEFLはTOEICに比べるとマイナーであるというのは、国内ではある意味本当です。例えば、ETSによるとTOEFLの年間受験者は、全世界で約70万人(TOEFL Information Bulletin 2002-3による)だったそうですが、2001年度のTOEIC受験者は、日本だけでも100万人を越えたようです。TOEICの日本人受験者がTOEFLの全世界受験者を上回っているわけですから、規模でいったらTOEFLよりTOEICの方が遥かにメジャーである、といえそうです。 しかし、日本のようにTOEICがここまで普及している国は、実はかなり少数です。先ほど日本の年間TOEIC受験者は約100万人であった、と書きましたが、実はTOEIC受験者は全世界あわせても、たった200万人しかいないのです。つまり、TOEIC受験者の二人に一人は日本人であるということです。 少し古いデータになりますが、1997‐98年のTOEIC受験者に関するデータは更に衝撃的です。
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