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読者の悩み相談 資格取得はPDCAで進めよう

資格取得がなかなかできないあなたへ、合格に近づくために、資格取得をPDCAで進める方法をご紹介します。

執筆者:克元 亮



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資格取得はPDCAで進めよう!
今年の夏、ある読者から、次のメールをいただきました。
『おかげで、非常に良いスキルプランがたてられたのですが、不合格のたびに計画が狂ってしまい、追い詰められてばかりです。あせってしまう人への良いアドバイス等ありましたら何か書いていただけないでしょうか』

今回の記事は、この悩みにお応えします。
ガイド記事「資格取得のアクションプラン作成」では、資格取得を計画的に実行するプランの立て方についてご紹介しました。ただ、もともとの計画に無理があったなど、うまくいかないことも多いようです。
そこで、今回は、資格取得のPDCA(計画⇒実行⇒チェック⇒改善)をご紹介します。

<資格取得のPDCA>
P(計画)  :SWOT分析で自分の現状を認識する
D(実行)  :適切な勉強方法を選択し実行する
C(チェック):受験の後に不合格原因を分析する
A(改善)  :先の計画を見直し弱点を補強する


計画(Plan)

計画づくりでは、無理や無駄のない計画をつくることが重要です。しかし、つい現実を忘れて、到達不可能な計画をつくってしまう方も多いようです。いまの自分にあった計画をつくらなければ、実現するのは容易ではないでしょう。
よい計画づくりは、自分の現状認識からはじめましょう。そのために、SWOT分析による自己分析方法をご紹介します。SWOT分析は、自分のもっている強みと弱み、とりまく環境の良い変化と悪い変化を整理し、現状を把握して、どの方向に進むべきかを考えるのに使えます。

●S(強み)
自分が持っている強みです。例えば、ネットワーク技術やJavaプログラミングなど、保有するスキルで自信のあるものをあげてみましょう。
●W(弱み)
自分がもっている弱みです。例えば、データベース技術など、スキルが不足していると感じているものをあげてみましょう。
●O(機会)
自分の環境として、今後キャッチアップしていくべき変化です。例えば、インターネットの普及にともないセキュリティの人材需要が拡大など。
●T(脅威)
自分の環境として、今後注意しなくてはならない変化です。例えば、Javaプログラムの製作は、人件費の安い中国やインドで製作するようにもなってきています。国内での仕事が減る可能性もあります。

この分析結果に対する対応方法としては、主に以下のパターンがあります。

●強みを伸ばしてチャンスをつかむ
強みを中心に少しずつスキルの幅を広げて、チャンスをつかみましょう。例えば、ネットワーク技術に加えて、セキュリティ技術を身につけ、セキュリティ人材としてスキルを高めていくなど。
●弱みを克服しながらチャンスをつかむ
チャンスをつかみたい。しかし、弱みである。その場合には、少しずつでも前進することが重要です。いきなりの難関資格は無理でしょうが、初級クラスから取得のための勉強をし、確実にステップアップしていきましょう。
●脅威に対して強みで対抗する
いまある脅威に対して弱みでの対抗は難しいですから、強みを最大限に生かして対抗していきます。例えば、JavaプログラミングだけでなくUML設計もできるように強みを伸ばしておくなど。

機会や脅威を整理するためには、ふだんからIT業界の最新動向をウォッチしておくことが重要です。毎日の情報収集を欠かさないようにしましょう。

次は、計画にもとづく実行について>>次ページヘ
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