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初心者サーフィン プルアウト フロント編

プルアウトとは簡単にいうと、乗っている波からライディングをやめるときに行うテクニック。前乗りをしてしまったとき、波がダンパーだったときなどに使ます。

執筆者:田村 隆之

「プルアウト」って、どんなテクニック?

プルアウトとは簡単にいうと、乗っている波からライディングをやめる時に行うテクニック。例えば、進行方向(自分がライディングするライン)に人がいて危険な場合、自ら波の裏側(沖側)にボードを向け、ライディングをやめる。これを「プルアウト」と言います。

プルアウトは様々なケースに使えます。たとえば、乗った波がダンパーだった場合にも、プルアウトをして早く次の波に行け、逆に乗ってる波がトロくあまりよくないので、やめるなんて場合にもプルアウトが使えます。プルアウトをすることで早く沖にも戻れ、無駄な体力を使わないようにできます。

もちろん、サーフィンの基本中の基本ルール、前乗りしてしまった場合も瞬時にプルアウトをすることで相手に波を譲ることができ、トラブルを防ぐことができます(前乗りした場合は謝ることも忘れずに!)。

プルアウトを実際にやってみよう

今回はフロントサイド(岸を背にして乗る)。バックサイド(波を背にして乗る)よりも比較的簡単ですので、焦らず、ゆっくりとやってみましょう。

pout1
波がトロくなってきたので、プルアウト!
■右写真を見てわかるように、今回は波に力がなくなり、ライディングを終えるときのプルアウトです。なるべくスピードを落とさないように、波の裏側に向かってターンに入ります。この時に大切なのが、視線とスピード。視線はしっかりと進行方向へ向けましょう。


pout2
波を乗り越える感じで、視線は沖へ
■ターンの時には、後ろ足(この場合は右足)に体重を乗せてボードが曲がりやすくします。この時もまだ視線は進行方向へ向けて行きましょう。しっかりとボードに乗ってリラックス!


pout3
ここまで来たらスピードも落ちてきますが、バランスを崩さないように
■波のトップまで上がれば、もう波の裏は目の前。最後までしっかりとボードに乗ることを意識します。バランスも崩さないように心がけましょう。ボードが飛んでいかないようにも注意。周りに人がいて、当たったら大変です!


pout4
ここまで来れば、もう大丈夫
■もう少しで波の裏側。波の裏へ出たら前足でボードを押さえ、バランスよく乗ります。もうここまで来れば出来たも同然。


pout5
見事波の裏へ。また次の波を目指して沖へどうぞ
■これでしっかりとプルアウトできました。波の裏側にボードが運ばれましたね。再びボードに腹ばいになって、沖に向かい次の波に乗っていきましょう!

いかがでしたか? 今回の「プルアウト」は、最初に覚えて頂きたいテクニックの一つです。これからの季節、海も大混雑してきます。そんなとき、人と衝突しないためにも、プルアウトは必須のテクニックといえるでしょう。

また、今回のプルアウトは(写真でもわかると思いますが)波のサイズが小さく問題はなかったのですが、波のサイズが大きいときや、リーフブレイク(岩場など)でのサーフィンはプルアウトができないと危険。そのまま海に落ちたら岩ですから……。もちろん危険な海には初心者サーファーは近づかないのが基本ですが、必ず覚えておいてください。

ルールをきっちり守ってサーフィンを楽しんでください!



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