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訴えられる!? ゴルフ事故事例 その2

ゴルフの事故事例の第2弾。昨今頻発しているカートでの事故や関心の高いゴルファー保険についても紹介します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

キャディさんとゴルフ場の責任は?

ネットで囲われたゴルフ練習場。場外へのボール飛び出しを防ぐ
前回記事訴えられる!? ゴルフ事故事例 その1では、ゴルフプレーにおける打球事故、そしてゴルファーに責任について取り上げました。打球事故などのトラブルを未然に防ぐためには、多くの事例を知っておくことがとても有効です。さらに特徴的な例を紹介していきます。

ゴルファーには様々な意味で、自分のプレーに対する責任が課せられていますが、事故という点では、ゴルフ場やキャディーさんの責任も同時に問われます。

裁判所は、「キャディは、競技者からキャディフィーを受領して競技者を援助するとともに、コースの状況等を熟知しているので、ゴルフ場の従業員として競技者に危険が生ずるおそれがある場合には、これを未然に防止し競技者の安全を保持すべき注意義務がある」としています。
(大阪地方裁判所 平成12年10月26日判決)

もちろんゴルフ場は、従業員の教育義務・監督義務違反が問われます。また後述しますが、ゴルフ場の施設においても事故のおきないような配慮を行う義務があります。多くのゴルフ場では、ホールとホールの間に防球ネットを設けたり、ブラインドとなっているドッグレッグ(曲がっている)のホールにファーキャディー(そのホール常駐のボールの行方を追う人)さんを置くなどして、事故防止に努めています。

プレーを急がせるあまり、早めに打っても良い合図を出すキャディーさんも多いようですが、我々プレーヤーは自分の飛距離や技量を把握して、打っても良いかどうかを判断するべき。「キャディーさんが打っていいって言ったのに……」と後で思ってみても、実際に事故が起きてしまえばプレーヤーもキャディーさんも責任を問われてしまいます。

>>次は、ゴルフ場施設の事故>>
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