野球・メジャーリーグ

ガイド:瀬戸口 仁

スポーツ新聞記者として日本プロ野球担当10年、メジャー取材のため渡米13年の実績

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掲載日: 2005年 07月 31日

清原よ、もういいだろう 清原に花道と引導のオールスター

清原ルールとは何か?


清原ルールは極めてシンプルだ。それは野球のルール上で、さらに制限を加えた清原独特の『俺ルール』である。具体的には2つで、「内角球に弱いのでベースに覆い被さって打席に立つが、決して内角に投げてはいけない。ましてデッドボールなどもってのほか」というのが第一ルール。第二ルールは、「力と力の勝負という前提なので、直球以外投げてはいけない」というものだ。

清原ルールが許されて来た背景


断っておくが、清原は偉大な選手だ。高卒ルーキーとして1年目から活躍し、新人王を獲得し、その後も西武の4番打者として常勝西武を支え、打者として2000本安打を達成し、そして何よりも独特のオーラを持っている。

清原はその能力の高さゆえ、特別な場では「清原ルール」を適用することを許されてきた。もちろん、こわもての自分を演出し、岸和田出身の「荒くれ番長」を演じることもセットだったのだが。そして、閉塞した日本の国内野球で、この荒くれた独自ルールは通用した。

もはや、「清原ルール」でも通用しない清原


清原はこの「清原ルール」をもとに、最もこのルールを適用させやすい場で力を発揮してきた。それがオールスター戦であった。しかし、もはやこの「清原ルール」をもってしても清原は通用しなくなってきているのだ。

それは今シーズンの成績ぶり、すなわち前半戦で20本のホームランを放ちながらも打率は2割そこそこという数字に現れている。打率.290でホームラン26本だった2003年に比較しても、その力は落ちてきている。

そして「清原の終焉」を確信したのが、今年のオールスター2日間での三振ぶりである。幸いにも多くのパ・リーグのピッチャーは、「清原ルール」に則って勝負をしてくれた。しかし、結果は4三振だ。私には清原が、パ・リーグのオールスター投手に引導を渡されてしまったように見えた。

今後の清原は…


昨年、清原が2000本安打を達成した時(2004/6/4)、「すっきりしない清原の2000本安打」というタイトルではあったが、まだ何がしかの期待を込めた話を書いた。

しかし、もはや清原に往年の力はない。後は清原が今後の野球人生をどう過ごすかだ。打率2割・ホームラン25本の力を持ってもう2〜3年現役を続けるのか。巨人を放出されても現役を続けるのか。打撃タイトルにはもう及ばないだろう。「とんぼ」の合唱を背に相手ピッチャーを恫喝し、直球勝負に持ち込んで、たまにホームランを打つバッターになるのか。「無冠の帝王」が綺麗に引退するには、今年のオールスターを花道にするぐらいの方が美しい。だが、このままボロボロになっていきながら力の限り「清原ルール」の野球を続けるというのも、ある意味美しいという気もしないでもない。それが日本プロ野球固有の古い文脈だったとしてもだ。

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