照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

太陽光で照明するスカイライトチューブ(2ページ目)

反射率の高いチューブで自然光を室内に取り込むシステムをご紹介します。曇りの日でも明るく、人工照明をつける必要がないのでエネルギーゼロの環境と体に優しい照明です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

体に優しい自然光


写真4.昼間は曇りの日でも明るい。人間の体は太陽の周期に基づいて、睡眠や体温変化のサイクルが決まっており、これを生体リズム(サーカディアンリズム)と言います。生体リズムは自律神経働きやホルモンの分泌を促し、人間の心身に大きく影響します。

北欧や北アメリカで、日照時間が短い冬に不眠や心身が不調になる冬季うつ病の発症率があがることからも、自然光が健康に欠かせないものだということがわかります。また、病気とまではいかなくても、太陽の光を浴びる機会が少ないと、気分がふさぎこんだり、寝つきや目覚めが悪くなったりします。

写真5.窓の全くない空間で実験。テーブルの上の文字は読みやすい。
実際に、高齢者施設にスカイライトチューブを納入しているそうですが、外出するのが困難なお年寄りの方でも一日の光の移ろいを感じられるようになって良かったという声が多かったとのことです。

室内にいながら自然光のすがすがしさを感じられるのもこのシステムの大きなメリットと言えるでしょう。そのため住宅では隣接した建物に囲まれ、自然光が入りにくいリビングやダイニングルームなどで好まれるようです。

写真6.反射率の高いアルミチューブの内側の様子
点滅や光量を調整したい場所では、内部に開閉式の羽のようなものをつけて、手元のスイッチで操作できるタイプもあります。また、天井につくパネルは、とりかえ可能で散光カバーや効果レンズを選ぶことができます。

価格としては、リビングダイニングの部屋に付けるタイプで、1台、設置工事費込みで30万円程度と、ソーラー発電などと比べてもだいぶ手頃なようです。(価格はあくまでも目安)

【お問い合わせ先】
ウシオライティング株式会社
製品の詳細につきましては、太陽光照明システム スカイライトチューブの頁をご覧ください。 

【関連記事】
「自然光を採り込む デイライトデザイン」
「未来を照らす太陽エネルギー」
「健康に役立つ 眠れない人のための照明器具」

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