薬膳料理/春の薬膳・薬膳レシピ (梅雨・花粉症対策)

【汗をかき湿気をとる薬膳レシピ】酸辣湯はるさめ

汗を上手にかけないと、カラダを動かすエネルギーである「気」も滞り、水分代謝にも悪影響がでます。梅雨の季節は、きちんと汗をかいて余計な湿気を体内から追い出し、重だるいカラダを軽やかにしましょう。今回は、辛くて酸っぱい酸辣湯に、のどごしのいい春雨をいれた薬膳レシピです。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

梅雨時の薬膳のポイントは、梅雨に体調が悪くなる人ならない人や、だるさ解消の薬膳レシピでも紹介したように、発汗作用のあるもの、芳香性のあるもの、胃腸の機能を整えるもの、利尿作用のあるものなどを取り入れること。辛くて酸っぱくて喉ごしのよい薬膳レシピをご紹介します!

酸辣湯はるさめ

アツアツを食べていい汗かこう!「酸辣湯はるさめ」


今回のピックアップ食材

■ねぎ
カラダを温め、発汗作用があります。気のめぐりもよくするので、ストレスや冷えなどで気が滞りやすい人にもオススメ。

■花椒(山椒)
余計な湿気を取り除いたり、胃腸の機能を促進する働きがあります。中国山椒=花椒はとくに香りも強く作用も高いので、手に入るようならぜひお試しを!

鶏肉
気を補い、お腹を温める働きがあります。胃腸にやさしく、食欲がないときや疲れているときに有効的。

春雨(緑豆)
緑豆は利尿作用があり、こもった熱を冷ましたり、夏バテに用いられます。緑豆からつくった緑豆春雨は効果も穏やか。

「酸辣湯はるさめ」の材料

酸辣湯はるさめの材料

黒酢に変えるとまた別の味わいに
 

<材料> 2~3人分

緑豆春雨……30g
鶏むね肉……80g
ねぎ……1/2本
鶏がらスープの素……大さじ1
酒……大さじ1/2
砂糖……小さじ1
しょうゆ、塩……各小さじ1/2
水……500cc
水溶き片栗粉……大さじ1
酢……大さじ1~1と 1/2
花椒、ラー油……お好みで

「酸辣湯はるさめ」の作り方

1. 鶏むね肉は余分な脂肪や汚れを取りのぞき、ねぎの青い部分といっしょに水を張った鍋に入れてゆでる。

2. 1の鶏むね肉とねぎを取り出した鍋に、ねぎの千切り(白い部分)、分量外のお湯で戻しておいた春雨、鶏がらスープの素、酒、砂糖、しょうゆ、塩を加えて柔らかくなるまでに煮込む。

3. 鶏むね肉を裂いて鍋にいれ、水溶き片栗粉でとろみをつけたら酢を加える。器に移し、みじん切りのねぎと、細かく砕いた花椒とラー油をかける。

「酸辣湯はるさめ」のポイント

お酢の分量はお好みで加減してください。なお、春雨のかわりに冬瓜をいれるとさらに利尿作用がアップしますが、カラダを冷す効果も高くなります。カラダが冷えるタイプは多食を控え、ラー油や花椒などの、カラダを温めて血行をよくしてくれるスパイスで調節するといいでしょう。
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