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夏休み・乗り物酔い対策!子供用酔い止め薬

夏休み! 家族で車に乗って出かける機会も多いのではないでしょうか? でも乗り物酔いのお子さんがいると、辛くてかわいそうですよね。今回は乗り物酔いの薬についてご紹介します。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

乗り物酔いの薬について教えてください

家族でドライブは楽しいですね。でも乗り物に弱いお子さんはちょっと心配Q:子供が夏休みに入り車で色々出かけたいと思っているのですが、子供の乗り物酔いに悩まされています。まだ、薬を飲ませたことはないのですが、乗り物酔いの薬について教えてください。

A:せっかくの夏休みですものね。楽しく過ごすためにも、子供用の乗り物酔いの薬が売られていますので、薬局でご相談の上、使ってみてもいいかもしれませんね。


どうして乗り物酔いになるの?

乗り物酔いになる仕組みは、まだ完全には分かっていないようです。ここでは、現在いわれている原因をご紹介します。

目で見ている画像と体で感じている動きの認識が、脳の中でずれて混乱してしまうことによって起こります。事前にどっちにカーブするかが分かっていると酔いにくくなる、というのはこのためです。子供は乗り物の動きを予測できない場合が多いので、乗り物酔いしやすいといわれています。

また、乗り物の動きを予測できたとしても、動いている物に乗っているという不安や、動きに慣れていない状態だと、乗り物の振動で耳の中にある(内耳)平衡感覚をつかさどる器官が過剰に刺激されてしまい、それが脳に伝わって乗り物酔いになるといわれています。

このように、内耳(平衡感覚)、目(視覚)、筋肉(体感)のバランスが脳の中で混乱してしまうのが原因とされています。また、不安感などの不快な気持ちが症状を引き起こすこともあります。


乗り物酔いの症状は?

気持ちが悪い、顔色が悪くなる、冷や汗が出る、生唾が多くなる、生あくびが出る、めまいがする(ぐるぐる目が回る)、息が荒くなる、頭が痛くなる、心臓がどきどきするといった症状が出てきます。ひどくなると、吐いてしまうことがあります。

このような症状が出てきたら、乗り物から降りることが一番です。降りてしばらくして落ち着くと症状が治まります。


乗り物酔いの症状を抑えるには?

乗り物から降りることが一番なのですが、バスや電車等ですぐに降りられない場合は、窓を開けて新鮮な空気を吸ったり、遠くを眺めたり、ベルトを緩めたり胸元を楽にするなど体を楽にします。立っている場合は、なるべく座らせてもらうようにしましょう。

症状が軽い場合は、おしゃべりをしたり、ストレッチをしたり、気分を変えることが重要です。

症状が重い場合は、降りるか、吐いてしまうとすっきりします。吐いた後は、口の中をゆすいですっきりさせましょう。


乗り物酔いの予防は?

脳が疲れていると酔いやすくなりますので、乗り物に乗る前日は十分に睡眠をとり、疲れないようにしておきましょう。また、空腹な状態でも脳にエネルギーがいきませんので、消化の良いものを腹八分目程度には食べておくようにしましょう。

乗り物に乗っているときには、不安感、緊張感をとるように周りの人とお話しするか、外を見るなどリラックスするようにしましょう。気が紛れるからといって、本を読んだり、ゲーム機で遊ぶのは避けるようにしましょう。


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