飲酒・アルコール/二日酔い症状の対策・解消法

二日酔い・悪酔い防止法あれこれ 上手にお酒を楽しむ方法 (後編)(3ページ目)

上手にお酒を楽しむ方法(後編)、今回は二日酔い、悪酔い予防法です。「高いお酒は悪酔いしない?」「迎え酒はほんとにいいの?」などいろんな疑問にお答えします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

飲んでしまった後は

アルコールを飲んだあと、体がだるくて起き上がれない、頭がぼうっとするなどの症状がでますが、これはアルコールを分解するだけで肝臓が手一杯になってしまって、体のエネルギーになる糖を作れなくなり、低血糖になってしまうことによります。それ以外には、アルコールで麻痺した脳が回復しきらないということも考えられます。

それに対処するには

・カフェイン

コーヒー、お茶に含まれるカフェインはアルコールの分解を助けます。また翌日の頭痛にも中枢神経を刺激して興奮させて効果を示すようです。(鎮痛剤は胃の粘膜を荒らすので少し逆効果)

・チョコレート

同じくカフェインを含みます。また、糖分を含むので低血糖状態の改善になります。

・酔い覚ましには柿がいい?

柿に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの分解を進める効果があります。また、柿に含まれるタンニンやペクチンにはアルコールを抑える作用があるようです。加えて、果糖があるので低血糖状態の糖分補給にもなります。

・飲んだ日の次の朝にはフルーツ・蜂蜜がいいの?

糖による低血糖の改善が考えられます。

・迎え酒ってほんとにいいの?

確かに、アルコールは糖の一種なので、摂取すると一時的に血糖値が上がリます。また、前日飲んだアルコールが中枢神経を麻痺させているためさらに飲んでも気分も悪くなりにくく、血管をゆるめることによって血液の循環が多少よくなったりすることはあるようです。しかし、これは結局一時的な気休め。迎え酒のアルコールも分解しなくてはならない肝臓のことを考えると・・・。結局、二日酔いが長引いてしまいます。

・熱いシャワーを浴びる、朝風呂に入る

血行、新陳代謝を良くして、体の中でのアルコールなどの分解を活発にします。ぬるめのお風呂に入るのも効果がありますが、飲酒直後は避けましょう。


ただし、結局あんまりに飲みすぎてしまったら、どんな方法も効果薄。ひたすら時間が解決するのを待つのみ・・・・
ありきたりではありますが、適度に楽しむのが一番という結論に達したガイドでした。
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