自信ある人でも利回り実績平均は0.6%
この5月にAll About と株式会社インフォプラントが上場企業を中心としたビジネスマン1000人を対象に行った調査によると、この1年間における株式投資による利回り実績は平均して1.22%だったことが分かった。大半の人が3%以上の利回りを目標にしていたにもかかわらず、不本意な結果に終わったようだ。中でも「金融知識を平均よりよく知っている」と答えた知識に自信のある層においては0.60%と、全体平均を大きく下回った。
投資信託についても同様の傾向が見受けられ、利回り実績の平均は2.19%。知識に自信のある層では2.33%とわずかながら平均値を上回ったものの、大半が期待していた収益率5%前後を割り込む結果となった。
相場全体が軟調だったこの1年をふりかえると、損をしていないのは立派だ。しかし、社会の最前線で働くビジネスマンがなぜイメージどおりにいかないのか? 調査結果を見ると情報収集の方法に偏りがあることが見えてきた。
自己完結型の情報収集の影響か?
投資は自己責任の世界。だからといって他人からの情報をシャットアウトする必要はない
投資の失敗に関する回答を見ると、「情報不足、勉強不足」「不確かな情報を鵜呑みにしてしまった」や「運用をきちんと考えている時間がない」などのコメントが寄せられており、情報収集に課題を感じている人が目に付く。
投資先を決める際の情報収集については 「インターネットを参考にする」(63%)、「すべて自分で考える」(53%)、「雑誌などを参考にする」(41%)など自己完結型の情報収集が中心となっており、ここが投資の失敗に結びついている可能性を示唆している。
投資の判断はすべて自己責任である。他人に奨められたからとはいえ、最終判断は自分自身だ。しかし、だからといって、人からの情報を全くシャットアウトする必要はないのかもしれない。
困ったときは人とのコミュニケーション?
一部金融機関では、店頭の相談コーナーを増設したり、コールセンターを充実させたりする動きが始まっている。また、個人のファイナンシャルプランナーに相談する人も増えてきた。
「資産運用で困ったときどうする?」という設問に対し、多くの場合はインターネットの情報サイトや掲示板、雑誌などを参考にしているようだが、一方で、金融機関へのサービス改善要望として「ちょっとした問い合わせのできるコールセンター」(17.6%)といった人とのコミュニケーションに活路を求める人も一部見受けられる。
インターネットの出現により、多くの情報を入手することが出来るようになり、ひところに比べると投資に関する情報は実に容易に手に入る。そんなインターネットの時代だからこそ、人とのコミュニケーションによる情報収集を見直してみるのも、投資のリスク管理のヒントになりそうだ。