LAN・無線LAN・Wi-Fi/LAN・無線LAN関連情報

【緊急報告】PLCが繋がらない!?(2ページ目)

ブログなどでPLCが繋がらないといった話がでていますが実際はどうなのでしょうか?今回は、その中の1つの事例について検証してみました。どのような事例かは記事をご覧ください。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

家庭には別系統のコンセントがある

ガイド:
電柱から家庭に来ている電灯線は、単相3線式の200Vです。これは、以下のような構成になっています。

A―― 100V
C――  0V
B―― 100V

上のA-C間またはB-C間から電源を取ると普段使っている100Vとなります。A-B間で電源を取ると、電磁調理器や大きなエアコンなど で利用する200Vとなります。現在、問題になっているのは「A-C回路と B-C回路は独立している。したがって、回路の接続されていない A-C と B-C では通信できないはずだ。」ということです。実際、家庭の配線では、1階をA-Cで、2階もC-Bで配線してあることも多いようです。

相談者:
やはり、大きな落とし穴がありましたね。全国で接続できないというトラブルが続発しているのではないでしょうか。
ガイド:
私もそれが気になって、PLCの製造メーカーに問い合わせてみました。以下がその回答です。

技術部門より
===================================================
現在では家庭の電力線引き込みにおいて「単相三線式」とよばれる形式で引き込まれています。これにより200V稼動(エアコンなど)と100V稼動を同時利用することが可能です。
「単相三線式」は3本の線を引き込みますが、3本線のうち1本はアースで、残り2本の100Vラインいずれかに信号をのせるわけですが同じ線(同相)に繋がった機器同士の通信と、違う線(異相)に繋がった場合とでは信号の伝わり方が異なります。
当然同相に比べ、異相の場合は信号の減衰は大きくなります。但し、「異相」というだけで通信ができなくなるほどの劣化は考えにくく、繋がっている電気機器(携帯電話の充電器、インバーター機能のある機器、モーター系機器)などの影響をまず確認いただきたいと思います。
===========================================================

相談者:
信号は、減衰するけれども接続できないということは無いということですね。
ガイド:
私がした調査でも、配電盤を経由した通信は、速度が落ちていました。しかし、通信できないということはありませんでした。

相談者:
んん~。記事にして頂いた調査が、すべて同じA-C間またはC-B間であったということはありませんか?それなら、通信はできて当然です。

ガイド:
なるほど。確かにそういう可能性もありますね。ちょっと時間をください。確認してみますので...

相談者:
分かりました。結果報告は、必ずお願いしますね。

(さて、次のページはその結果報告です)

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます