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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.062

まずは健康であれ。
きちんとご飯を食べ、
規則正しい生活が「美」をもたらす

ダイエットといっても、不健康なダイエットはNG! きちんと栄養バランスを取りながら、よい生活習慣を身につけたら、自然にスッキリと美しくなれるはず。そんなダイエットを提唱する浅尾さんは、管理栄養士であり、フードコンサルタント、さらには大学の助教と食・栄養に関するプロ。浅尾さんの原点を探る。

「食事ダイエット」ガイド 浅尾 貴子

文/宗像陽子 写真/平林直己

実現可能な提案を心がけ、否定的なことは言わない

「実現できなければ、どんな正論も無意味ですよね」

「実現できなければ、どんな正論も無意味ですよね」

実際に浅尾さんの記事を読んでみると、とても読んでいて気持ちがよい。なぜだろうか。
2つの理由があげられそうだ。

ひとつめは「正論を振りかざさないこと」。
「たとえば、『夜寝る前3時間は食べるのはやめましょう』とか『バランスよく栄養素をとりましょう』というのは、正論です。でも忙しく働いている現代人には、なかなか実現がむずかしいですよね。実現できなければ正論の価値も半減だと私は思うのです」と浅尾さん。

かつて会社員だったときの自身の経験からも、実現可能の提案をすることが大切だと感じている。

夜中にごはんを食べざるを得ない人には「夕方に間食として主食を食べては?」とか「深夜に食事をするならお風呂や明日の支度をする前に、まず食事をしては?」といった提案をする。本当に生活に密着した提案に、読んでいて「なるほど。それならできるかも」とうれしくなる。

もうひとつは「否定しないこと」。様々なダイエット方法を模索する人たちがいる。どんな方法が合うかはその人次第だ。

あらゆるダイエットの情報発信を栄養学的な観点から正しく伝えるのはもちろんだが「このダイエットは、こういう点が良くない」と否定的な言い方をすれば、すでにやっている人は必要以上に傷ついたり、反感を感じるだろう。だから「こういう点がいい、こういう人におすすめ」といった書き方をするように心がけている。
だから、浅尾さんの記事はやさしく、すっと読者の心に入ってくる。

「甘いものが食べたいという日は、きっと食べていい日なんです♪」

一膳のご飯の重量、知っていますか?食事管理の基礎になるはかり(左)と、日々の食の記録をするのに役立つカメラ

一膳のご飯の重量、知っていますか?食事管理の基礎になるはかり(左)と、日々の食の記録をするのに役立つカメラ

浅尾さんのポリシーは「ほどほど。無理をしないこと」だ。ダイエットにしても「何かやってみた。ダメだったから全部やめた」となるとすぐに元通りになってしまう。「そうではなくて、なにかひとつ自分の中に『マイルール』を残せるといいですね」と浅尾さんは言う。

「チョコレート食べちゃった。もうだめだ。ついでにカツ丼もいっちゃえ」ではなくて
「チョコレート食べちゃった。じゃあ夜のご飯は、野菜多めにしようかな」。そんなゆるいマイルールで、自分の食欲をコントロールすることが大切なのだという。

「本来は自分の満腹度合いというのは、その人の必要なカロリーのところでちゃんと締め切られるはずなのに、いろいろな制限をし始めるとその満腹度合いがわからなくなってきます。そうならないことが大切」。

運動を取り入れたり規則正しい生活をすれば、精神衛生上安定する。直接的なカロリー消費につながらなくても、精神が安定することで過食をしなくなったり、必要以上に甘いものを食べなくても平気になるという。「無理なく、無駄なく、美しく」それが浅尾流だ。

あなたはあなたが食べたものでできている

「今日は甘いものが食べたい!という日は、きっと食べていい日なんですよ」

「今日は甘いものが食べたい!という日は、きっと食べていい日なんですよ」

コンビニもファストフードもたくさんある現代においては、きちんと食事を作って食べるのは、案外手間が掛かって面倒なこととなりつつある。けれども、その手間をかけないと将来の健康は手に入らない。だからこそ食にこだわりたいと感じている浅尾さんはYou are what you eat.(あなたはあなたが食べたものでできている)という言葉に共感するという。

「体重の増減よりも、健康であることがすなわち『美』につながることに、多くの人に気付いて欲しい。健康で、心身ともに元気でなければ、人にもやさしくなれないし、ましてや美しくもないのです」

浅尾さんは、自分の心身の健康のために食を大切にし、ていねいに生活をし、日々そのことを伝え続けている。

「食事ダイエット」ガイド 浅尾 貴子

管理栄養士歴19年。食べ物のカロリーや栄養バランスに関するアドバイス、美容や健康のアドバイザーや女性誌やコラムの執筆業として活躍中。「栄養学の基本知識を大切にした上で、ダイエッター個人のライフスタイルにあわせた、より実現可能なアドバイスを行う」が信条。

ガイドのお気に入りの記事
2007年からガイドをさせていただいているので、早いものでもう8年目となり記事本数も増えました。記事執筆の方法も少しずつ上達しているつもりなので、新しいもののほうが情報も新しいし、完成度が高いはず(?)という意味で、近日書いたものをお勧めしたいと思います。

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