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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.060

温泉のすばらしさは、温泉そのものにある。
香り、色、肌触り。
五感を駆使してじっくり味わってほしい

温泉が好きな人は多いだろう。でも私たちは温泉の何に魅力を感じているのだろうか。料理?景色?露天があるかどうか?真の温泉好き藤田さんに、「そもそもいい温泉って何?」から始まる温泉論を伺った。

「温泉」ガイド 藤田 聡

文/宗像陽子 写真/須藤明子

さらっと読んでも、じっくり読んでも納得できる記事に

テレビチャンピオンでAll Aboutの温泉ガイドをしていた郡司勇さんと知り合い、All Aboutの「日本の名湯」というテーマがあることを知り、立候補。難なく合格し2006年にデビューして現在に至る。すでに記事の本数は270本を越えた。

「日本の温泉にすべて行こうとは思っていませんが『あの温泉はいいよね』と人々の口にのぼるところに行ってないのはくやしいのでついつい行ってしまいます(笑)」

「日本の温泉にすべて行こうとは思っていませんが『あの温泉はいいよね』と人々の口にのぼるところに行ってないのはくやしいのでついつい行ってしまいます(笑)」

「All Aboutはサイト自体が大きいので、検索で記事が上位に来るようになりましたね。ひとつの記事のインパクトは結構大きいのです。マスコミなどの問い合わせがAll About経由でくることが多くなり、ありがたいですね」

記事は、温泉初心者がさらりと読めるよう、近郊の観光情報なども入れる。それだけではなくコアな温泉愛好者も納得できるよう同じ地域での源泉の違いなど、細かい情報をも出している。

「読み飛ばしても楽しいし、読めば読むほど奥深い記事を目指しています」。
最近では、紅葉ガイドにも立候補。温泉を楽しみつつ、紅葉の記事もアップしてファンを広げている。

本当にいい温泉をいつまでも残したい

昨今、温泉人口が減っているのだろうか。温泉宿の廃業も少なくない。藤田さんはそれとともに本当にいい温泉に入れなくなってしまうことには寂しさを禁じえないと言う。

「私自身が、温泉を案内する本を読んで、すばらしい温泉を知ってきました。その魅力に目覚める人がいたかもしれなかったのに、温泉宿がなくなってしまえばその可能性も減ってしまう。それは本当に残念なことです」

持ち運ぶ際にも濡れないよう、タッパーに入るサイズかどうかがカメラを選ぶ基準

持ち運ぶ際にも濡れないよう、タッパーに入るサイズかどうかがカメラを選ぶ基準

温泉通の間では「源泉かけ流しが良い」というのはもともと常識だった。藤田さんを含め多くの温泉好きが、繰り返し繰り返し言ってきたこのフレーズがようやく最近一般常識になってきた。これからもあきらめず言葉を説明し、ひとつひとつていねいに記事を書き、情報発信を続けていき、温泉の価値をきちんとわかっている人をもっと増やしたい。温泉の良さをわかってくれる人が増えれば、温泉宿も活気づく。「これからも良質の温泉の地位向上に貢献していきたいのです」。

穏やかに語る藤田さんは、温泉への愛がこんこんとあふれて尽きぬかのようだった。

「温泉」ガイド 藤田 聡

「温泉旅行博士」の称号を持つガイドが、全国の温泉をご案内します!

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温泉好きによる温泉好きのための対談。語りたいことを語っているので今読んでも恐ろしいほど深い内容です。

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