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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.048

メンズコスメは化粧にあらず。自分を高めてくれる
快適なもの。すべての男性に「より魅力的になる」
ノウハウを伝えたい

キリっとしたお顔立ちとつやつやのお肌、語りかける言葉はゆっくり優しい。そんな外見は、「言うときは言う」芯の強さと細やかな気配りを見せるナイーブな内面を表しているかのよう。男性による男性のための「メンズコスメ」ガイド藤村さん。男でなければ書けない実体験に基づく記事が共感を呼ぶ。なぜメンズコスメを選び、何を目指しているのか。藤村さんに伺った。

「メンズコスメ」ガイド 藤村 岳

文/宗像陽子 写真/平林直己

All About「メンズコスメ」ガイド 藤村岳

「メトロセクシャルという言葉が出て、『見た目も大切な自己プロデュースのひとつ』と言われるようになりました」

メンズコスメの第1人者になる

一時代前の男性にとって「肌の手入れ」だの「保湿」だのといった世界はまったく無縁のものだったかもしれない。しかし今、男性であっても「肌の手入れに気を遣う」ことは珍しいことではない。

むしろ、手入れを怠り美容に対して無関心のままで「汗臭いのは男の勲章」とばかりに周囲に不快感を与えていたとしたら、それは自分で自分の地位を貶めていると言ってもいいほど。藤村さんは、美容に無関心な層に対して警鐘を鳴らす。

雑誌編集者をめざし植物関係の雑誌や料理・健康の生活情報誌、あるいは書籍編集に携わっていた藤村さんは、2004年ごろフリーランスへの道を探りつつ自分の専門を何にするかを決めかねていた。最終的に「メンズコスメ」を専門にした理由は「独立するときに、どの分野で第一人者になるか、いえ、なれるかということを考えて」のことだと言う。

当時藤村さんは30歳を少し過ぎていた。

メンズ誌で書こうと決めていたものの、時計も靴も服も、優秀な先人がいっぱいいる。そういった先人たちに努力して追いつくことはできるかもしれない、しかし追い抜いて1位になることは非常にむずかしいだろうと藤村さんは考えた。

同じ2004年は、メンズコスメにとってひとつのエポックメーキングな年だった。

「都市部の男たちが、美容や身だしなみにお金をかけるようになった」という意味の「メトロセクシャル」。この言葉が最初に使われたのは1990年代だったが、2004年に日本でシセイドウメンラインがローンチ、一気にメンズコスメが脚光を浴びるようになる。

だが、男性でメンズコスメについて記事を書く人はおらず、書くのはほとんど女性だった。当然のことながら記事を読むと、心理を考えればこんなことを男はしないんだよねと思うところが目につく。

「今手をあげれば男性が書く男性美容の一人者になれる」と、自ら未開拓分野に飛び込むことを決意、シェービングを中心に男性の肌と美容について専門を深めていく。

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