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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.047

街を楽しみ、人と触れ合い、
健康を得て、豊かな人生を彩る。
言うことなしの「お散歩」の楽しさを伝えたい。

目的地が山手線の内側ならばすべて歩くというウワサの「散歩」ガイド増田さん。その歩き方は、バシッと身支度をしてまっすぐに前を向いて歩く「ウォーキング」ではなく、のんびりきょろきょろと景色を楽しみながら歩く「お散歩」。「お散歩」の魅力を最大限に伝える増田さんのガイドの原点と散歩術を伺った。

「散歩」ガイド 増田 剛己

文/むなかたようこ 写真/平林直己

リズムよく歩けば、頭の中も整理されていく。

リズムよく歩けば、頭の中も整理されていく。

忙しい人にもおすすめのお散歩術

増田さんによれば、「1時間PCの前に座っているなら、そのうち30分は散歩したほうが、頭の整理になるよ」とのこと。忙しいなら、散歩をしながら仕事をすればいいと増田さんは言うのだ。

歩きながらできる仕事は、電話の対応やアイデアの整理などなど。今は、便利なことに電話・メモ・撮影、歩いたデータの記録など、すべてスマホひとつでできてしまう。歩きながら仕事をすれば、あとでPCの前に座ったときに無駄時間ゼロではかどるという。

増田さんは、多くの場合山手線内側の移動は徒歩。電車の遅延も関係ないので、打ち合わせに遅刻することもない。歩いてみると意外と近いことに気付くことも多い。散歩術は、実は忙しい人にもおすすめなのだった。

All About「散歩」ガイド 増田 剛己

「今日はどの飴にしようかなあ」なじみのお店でお土産を買う。

歩けばわかる「お散歩」の魅力

街の歴史をたどりながら、
落語や小説の舞台になった場所を歩きながら、
花を愛でながら、猫をからかいながら、
おいしいラーメンを求めて、たい焼きを食べながら
橋を渡り、坂を上り、
ズンズン歩いたり、のんびり歩いたり。
散歩の楽しさは無限に広がる。

それをもっと読者に知ってほしいと感じている増田さんは、方向音痴であるが故に散歩に二の足を踏む筆者のためにも温かいアドバイスをくれた。

「どこを切っても同じ顔」昔ながらの飴を売る小石川金太郎飴。

「どこを切っても同じ顔」昔ながらの飴を売る小石川金太郎飴。

「方向音痴の人ほど散歩を楽しめますよ。お散歩はふらふらと知らない街を道に迷いながら歩くのがいいんです。道がわからなくなったら人に聞けばいいじゃない。ちょっとしたドラマも生まれますよ」

思えば筆者を含めスマホ依存の現代人は、リアルを忘れてデジタルな世界に頼りがちだ。乗り換えアプリを一番の早道だと信じ、景色も眺めず人にも聞かず、地図アプリの矢印ばかりを見つめて、ますます迷う袋小路。

増田さんはガイド記事を通して、スマホの恩恵にはもちろん預かりつつ、目の前の景色や人を信じて、もっと散歩を楽しんでほしいと伝えてくれている。

取材協力:小石川金太郎飴
谷中銀座商店街

All About「散歩」ガイド 増田 剛己

「歩けばわかる!」を合言葉に、東京中を踏破する散歩ライター。

これまでさまざまな雑誌に散歩に関するコラムを多数執筆。ペンネームである下関マグロ名義で散歩に関する書籍「歩考力」(ナショナル出版)も著している。

ガイドのお気に入りの記事
歴代プロデューサーの方と散歩をしてきましたが、それぞれの方で、一番楽しかったものをピックアップしてみました!

本郷三丁目〜駒込 雨と大盛りと文学の散歩
Nくんはとにかくどこへ行ってもナポリタンを食べていました。しかも大盛り。
Nくんがプロデューサーのころ、写真はすべて彼が撮っていました。なかなかいい写真を撮るんですよ。

閉店を偲び、東池袋大勝軒〜早稲田を歩く
Eくんはいつもラーメン、つけ麺を食べていましたねぇ。いろいろお店も教えてもらいました。焼酎メーカーとのタイアップで、飲みながらの散歩などもやりましたっけ。居酒屋をはしごしたりもしたなぁ。

平成元年生まれの男子と歩く秋葉原
自分に子どもはいないのですが、もしいたら、これぐらいの年齢だろうかなと思いながら一緒に歩きました。しかし、まったく違った目線で街を見ている彼から教わることは多いですね。

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