Human dept. スゴイ人、そろってます。

「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.045

すべての夫婦に「離婚」の危機はあり、
「修復」の可能性が広がる。
幸せを目指し、前に進む勇気をもつための
ノウハウを伝えます。

「離婚」ガイド岡野さんの人生は、波瀾万丈だ。36歳で離婚し、その辛さを味わう。その後23年間で、「離婚カウンセラー」として26,000件以上の夫婦にアドバイスし、幸せを提供し続ける。当初は、それまでなかった「離婚ビジネス」に対し批判を浴びたこともあったという。多角的に離婚ビジネスを広げる岡野さんにお話を伺った。

「離婚」ガイド 岡野 あつこ

文/むなかたようこ 写真/平林直己

1995年に出した1冊目の本。当時、離婚の本はあまり出ておらず、1週間で増刷した

1995年に出した1冊目の本。当時、離婚の本はあまり出ておらず、1週間で増刷した

親身になって、幸せ探し

「行動力」の次に、岡野さんの魅力は「親身になれる愛」だ。

「離婚したい!」といきりたっている人、「修復したい」と涙ぐむ人、様々な人が岡野さんのもとを訪れる。「『離婚したい』という人と、『修復したい』という人は、一見真逆に見えますが、実は全く同じなんですよ」と岡野さん。「どちらの人も、『幸せになりたい』んです。だからうちに来た人の幸せになるお手伝いを私はしているんです」

ここまで書く?」と言われた体験本「完全離婚マニュアル」の続編

ここまで書く?」と言われた体験本「完全離婚マニュアル」の続編

進むべきは離婚への道なのか、修復への道なのか。まずはじっくりと話を聞く。そして相談者の気持ちを受容する。それから現実をひとつずつテーブルの上に乗せていく。

「もしかしたら、旦那さんはこんな風に思っているんじゃないかしら?」
「お子さんの気持ちは、実はこうかもしれないわね?」
「養育費のほかに収入はどれくらいになりそう?」

離婚をして経済的にどうやっていけるのか。実際に電卓をはじきながら収入と支出の計算をしていく。
感情と現実を別々にして、一つひとつ検証する。幸せのゴールがどこにあるのかを探していく共同作業を経て、最終的に結論を出すのは相談者だ。離婚なのか修復なのかゴールが決まればあとは進むだけだ。

All About「離婚」ガイド岡野あつこ

「私は離婚しました。でも今幸せ。けれどもたとえ修復したとしても今幸せだと思う。要は心のもちようなんです」という言葉は説得力がある

こうして一人ひとりの気持に寄り添いながら、ゴールまで伴走するモチベーションは何か。

岡野さんによれば離婚のカウンセラーは、どれだけ傷ついたことがあるか、その自分を自分で大切にできたかに尽きると言う。そうでなければ人に共感できない。

「私は一度目の離婚でとても傷つきました。それを乗り越えて、人に元気と勇気を与えて来た。昨年、また離婚して傷ついたことで、さらにバージョンアップできたと思っています(笑)」

岡野さんは傷つくことを恐れない。傷つく。落ち込む。降りかかった火の粉を振り払う。そしてそこから立ち上がる。「そんな自分が好きなのかも」と笑う。そんな岡野さんを、多くの傷ついた人が頼りにする。

Previous

Next

Info

All About Human dept.とは、「人」にフォーカスし、人間が持つおもしろさを追求するウェブメディアです。様々な分野から、自分のスタイルを持ち、第一線で活躍している「その道のプロ」たちをご紹介します。