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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.041

取得資格は300以上。「労力をかけない合格」を追求する、楽しむ学びのコンシェルジュ

色白で華奢。それほど感情を表に出さないクールなイケメン。しかも東大卒のインテリ。その実態は、「資格のことなら何でも任せろ!」300越えの資格を持つ男。まさに「資格王子」の名がふさわしい鈴木秀明さんにお話を伺った。

「資格」ガイド 鈴木 秀明

文/むなかたようこ 写真/平林直己

いかに労力少なく合格をするかがモットー

一般の人たちは「ある特定の資格を仕事に活かしたり、人生を豊かにするために活かす」のだが、鈴木さんの場合は「資格マニアであること自体を活かして仕事につなげている」。もはや鈴木さんにとって資格取得はそれ自体が目的。「年間最低でも30、できれば50取得」を念頭におき、せっせと資格を取り続ける。2013年は80試験を受け、47の資格取得に成功。

現在は執筆活動、会社経営、メディア出演と多忙な毎日の中、それでも資格を取り続ける原動力はなんだろうか。

物持ちもよく、あまり文房具にもこだわらない。

取材した感触では鈴木さんにとって資格とは「大好きな趣味」であり、同時に「日常生活そのもの」という印象だった。まったく肩に力が入ることなく、毎日ご飯を食べるように、毎日ベッドで眠りにつくように、次は何の試験を受けるかをスケジュール調整し、参考書を購入し、試験に備えてサラリと勉強をする。ノートにまとめるでもなく、テキストにアンダーラインをひくでもなく、もちろん「必勝」の鉢巻もない。ただ淡々と本を読むのみ。自宅の机で読んだり、ベッドに寝転がって読んだり。ファミレスで読んだり、カフェで読んだり。

やたらとむずかしい試験に明らかに無謀な挑戦をすることも多いが、落ちたら落ちたで楽しめればそれでよし、また次への糧になればいいのだ。聞いたことのない、今までまったく接点のなかったようなジャンルの試験もまた楽し。どんな世界や人脈との新たな出会いがあるかわからない。

とにかくせっせと受けて、そこそこ合格する。ご本人はいい具合に力が抜けている印象だ。聞けばモットーは「いかに労力をかけないで合格をするか」ということだとか。その力の抜け具合が、継続の極意とみた。

喜びも悲しみも、資格に始まり資格に終わる

鈴木さんにとって資格は「日常生活そのもの」であり、「趣味」であると書いたが、同時に「仕事」であり、「人生」であった。

難関検定から面白検定までその数は増え続けている。

鈴木さんにとって一番気持ちのいいこととは「合格点ギリギリで合格すること」。「だって、労力が最低限ですんだということですから」。逆に一番くやしいことは「合格点マイナス1点でギリギリ落ちること」だそうだ。そのような残念な経験も一度や二度どころではないらしい。

一番リラックスできるのは、自宅のベッドに寝転がって次の試験のための勉強をしているとき。不安なことを聞けば「毎週日曜はほぼ資格試験を受けているので、超たまたま試験の予定が入っていない週などは、逆に物足りないというか、なんとなく不安な気持ちになる」と笑う。

旅行や遊びに出かけても、資格のことばかり考えてしまうため、心からレジャーを楽しむことができないというから重症だ。そもそも週末はほとんど試験でつぶれるため、あまりそんな機会もないのだそうだが。ただし、「その地域に行かないと受けられないご当地検定などを受験するための旅行なら全然アリ」とのこと。

すべては「資格」に始まり「資格」に終わる。まさに「資格」王子の名に恥じないキャラっぷりなのだ。

仕事面では、資格試験を「受ける側」だけでなく「主催する側」との提携やプロジェクトも増えてきた。大手企業とコラボして、新たな「検定」を作る仕掛け人としての展開も今後視野に入れている。

楽しみながら合格を目指す

「一生懸命がんばって、ちゃんと真面目に勉強して受かるのはある意味当たり前。そこに面白味はあまりないですよね。逆に、ゲーム感覚や、遊びの要素も取り入れながらチャレンジするほうがポジティブな気持ちで挑めるし、いい意味で“力を抜く”ことでむしろ良い結果が出せることってよくある。がんばらなくても受かるやり方、そんな「省エネ」的コンセプトの方法論を追求したいんです」。あまりエネルギーを使わない淡々とした口調で王子は語るのだった。

気楽にゲーム感覚で試験にトライしてほしい。そんな気持ちで本を書く。

日本で今資格と呼ばれるものの数は5000はくだらないとか。さらに年々様々な資格が増えているというから、鈴木さんにはまだまだ尽きることのない資格道を探求していただきたい。そして、迷える子羊たちに、もっともっと楽しんで受かる技を伝授し、豊かな人生を彩る後押しをしていってほしい。

「資格こそが私の生きる道だ!」と悟り、次々と雑多な資格を取得し、資格マニアへの道を歩み始める。2012年4月1日時点での取得資格数は207種259個。


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