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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.038

なぜ恋愛がうまくいかないのか。トンネルの中で迷う人へ届くメッセージを送ります

いい人なのに恋愛下手。なぜうまくいかないのだろう?そんな人のために書かれる相沢さんのコラムは時にウィットに富み、時に愛情にあふれ、読後は元気がもらえると人気です。相沢さんのガイドの原点とは

「恋愛」ガイド 相沢 あい

文/むなかたようこ 写真/平林直己

自分の感受性くらい

挫折を感じたときに衝撃を感じた詩。今でも自分に喝を入れたいときには読み返す。

人の命を救うのは医者だけではない

相沢さんは、医師の家系の3代目。医者になれなかったということが長い間コンプレックスになっていた。大きな挫折を感じ、自分の方向を見失い、そんなときには茨木のり子さんの『自分の感受性くらい』を読んで、自分に喝を入れながら一歩ずつ前に進んできた。

恋愛コラムニストとなってしばらくたったある日のこと。「失恋を苦に、自殺を考えていましたが、相沢さんのコラムを読んで、思いとどまりました」という手紙をもらった。それを読んだときに、自分の書いたものが誰かの命を救ったという自信につながったという。

「このときに『人の命を救うのは医者だけではない』ということを知りました。モニター越しの誰かの沈んだ心を軽くできるなら、それも社会に貢献したことになるのでは?と発想を切り替えられて、ふっと心が軽くなったんですよね」

相沢さん自身が救われた瞬間だった。この一件以降、今まで以上にモニターの向こうの「迷っている人たち」に話しかけるように、真摯な気持ちで記事を書くようになっていった。

PC歴は、中学生のときから。マックからウィンドウズと変遷、現在はまたマックを愛用。カッティングシートで飾ってカスタマイズ。

求めている人に届くメッセージを送りたい

現在は恋愛コラムの執筆、企業サイトでの恋愛診断の監修、恋愛セミナーを行うと同時に、広告制作などに携わる。「All Aboutのコラムを読んで」というオファーは非常に多く、その影響力の大きさを痛感している。同時に、All Aboutで記事を書くことの責任も感じずにはいられないという。タイトルばかりで内容のない記事を書けば、ネットの恋愛記事全体の価値は下がってしまう。「そうはしたくないんです」と相沢さんは言う。「『どうしてうまくいかないんだろう』とトンネルの中で出口が見えなくて迷っている人の心にちゃんと届くような記事を書きたい」と考えるからだ。

相沢さんの記事は淡々としていて、ブレがない。冷静だが、上から目線であったり、押しつけがましくない。なぜだろうか。それは、相沢さんが、モニターの向こうの迷っている人と同じ目線に立って、きちんと語りかけているからだろう。コラムを読んだ後、「読んでよかった」と思ってほしいから、厳しいことを言うようなときにも必ず救いの言葉を入れ、前向きになれるような記事を書くことを心がけているという。

恋愛がうまくいかない理由を、多くの人は特別なことに見いだそうとしがちだ。しかし、本人が見落としているごく当たり前のことに原因があることが多いと相沢さんは指摘する。また恋愛に限らず、コミュニケーションのむずかしさは、言葉が足りないか多すぎることに起因することが多い。記事を読むことで、そのことに読者が気付き、少し視野を広げて自信を取り戻してくれたらと相沢さんは願っている。

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