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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.021

30代前半までは「子どもはいらない」と思っていた。
でも、働きながら子どもを持つことは、想像以上に楽しい

「働く女性のためのマタニティサイト『ニンプス』」の運営する会社の社長でもあり2児の母親でもある高沖清乃さん。派遣社員、契約社員、正社員という雇用形態を体験し、離婚、事実婚(夫婦別姓)など、自分にあった生活を手にし続けている彼女の原点。

「マタニティ」ガイド 高沖 清乃

文/山本初美 写真/平林直巳

綺麗なお母さんと、活躍する女性の両立は難しい?

現在、4歳と1歳の息子を持つ高沖さん。幼いころの理想の母親像は、“若くて綺麗な”お母さん。

「小学生の頃、クラスのお母さんたちの中で、うちの母が一番若くて綺麗で、ちょっと自慢だったんです。他のお母さんたちは、みんなおばちゃんだったから(笑)」

母のようになるためには、早く結婚して、早く子どもを産まなければ…。小学生ながらにそんなことを思っていたという。

若くて綺麗なお母さんと活躍する女性に憧れていた中学時代

若くて綺麗なお母さんと活躍する女性に憧れていた中学時代

中学生になると、若くて綺麗なお母さんに憧れる一方、活躍する女性にも魅かれるようになった。進学校を志望して勉強をするも、ひとつの大きな疑問にぶちあたる。一生懸命勉強をしていい大学に入ったとしても、若くて綺麗なお母さんになるには、働く期間はたった2年。かといって、活躍する女性になるには2年程度では絶対無理。綺麗なお母さんと、活躍する女性の両立はむずかしいのではないか―。その答えはみつからず、保留にしたまま高校、大学へと進んだ。

結婚しても、子どもはいらない

この疑問は解決されないまま、25歳で結婚。専業主婦になったものの、何かモノを作っていないと落ち着かず、1年後には派遣の仕事を始めた。すると、仕事はおもしろく、それなりのお金も手に入るようになった。もしも今、子どもが産まれたら、仕事もお金もなくなってしまう。それなら、結婚は残しても、子どもはいらない。そう決めた高沖さんは、周囲にも断言。すると、思いのほかスッキリし、人生が見渡せたような気さえしたという。

20代後半の時、派遣先になったのがリクルート。そこで目にしたのは、同世代の女性が活躍し、お金を稼ぎ、表彰される姿。まさに中学生の頃に抱いていた、“活躍できる女性”そのものだった。

また、この時に仕事への考え方が一変する。「それまでは“仕事=お金が手に入ればいい”程度にしか思っていなかったんです。でも、この職場の人や仕事を通して、ダラダラと働いていたらもったいない、旦那さんの付属の人生ではつまらない、と思えてきたんです」

本当にやりたい仕事とはなにか。そう自分に問うたときに出てきた答えが「編集」の仕事だった。小さな出版社で働き出すと仕事がどんどん楽しくなり、子どもを持つことは、ますます遠のいていった。

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