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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.033

ポップカルチャーはおもしろい。個々の多様性を尊重する社会が豊かな文化を作っていく

ゲーム業界ニュースガイドとしての田下さんの記事は、ゲームの攻略法や紹介をするものではない。そのときどきの社会や文化に関連付けた的確な考察が、幅広い層に人気がある理由だ。田下さんのガイドの原点とは

「ゲーム業界ニュース」ガイド 田下 広夢

文/むなかたようこ 写真/平林直己

最近凝っているという「人狼」のカード。手前左は渋谷の人狼ゲーム専用のドイツゲームスペースのもの。シンプルなデザインがお気に入り。奥左は、ワンナイト人狼。3人から短時間で遊べる。

みんなで集まってゲームで遊ぶ

毎週金曜日、代々木駅前のビルの地下で誰でも参加できるゲームサロン的場所、「代々木ゲームルーム」が開かれる。主宰するのは田下さん。「みんなで集まってゲームで遊ぶ」場を作りたくて始めたという。「ひとりでもフラッと来て、ゲームを一緒に遊べる仲間がいる」場が今後もっと増えていけばいいと考えている。

田下さんはゲームマスターの役割であると同時に、初めてでゲーム内に入りづらく躊躇している人に声をかけ、遊びやすいように配慮をしている。

ゲームルームを始めてから1年半ほどたった最近では、お客さんが自分のボードゲームを持って来る。初めて会った者どうしが、古くからの知り合いのように和気あいあいとゲームに興じている。

1999年に発売された「湯川元専務のお宝探し」。キャンペーン期間中にドリームキャスト本体を買うとこのソフトをプレゼントされた。抽選で1万名に1万円が当たるというもの。うれしい反面、もっとユーザーのゲーム体験を豊かにしてそれをより多くの人に伝えることにお金を使うべきじゃないの?と感じた大学時代。

ファミコンからドリームキャストへ

田下さんのゲーム歴は、保育園児の時のゲーム&ウォッチに始まる。が、やはりなんといっても忘れられないのは、小学校3年生の5月19日3時半に買ってもらったファミリーコンピューター、略してファミコンだった。日時や買ってもらった場所まで覚えているというから、その当時どれだけ田下さんがうれしかったかわかろうというものだ。

ゲームを愛する気持ち、新しいゲームに取り組む時のワクワク感は小学生の頃から今に至るまで変わらない。

転機があったとすれば、それは大学のときに購入したセガのドリームキャストだろうか。新聞に掲載された「セガは倒れたままなのか?」という衝撃的な一面広告をみたときに、初めてゲームというものが単なるおもちゃではなく、ビジネスや産業といったものに大きく関わっていることを感じる。ただ、当時それは漠然とした思いでしかなかった。

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