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「その道のプロ」のルーツを探る ガイドの原点−origin-

vol.017

住生活アドバイザーとしての道を、
自らが必要とするノウハウをベースに今なお開拓し続けている

憧れていた建築の世界に身を置いたのちに独立。住まいの企画・デザイン事務所を設立したすはらさんは、住み手に収納法を伝えることの重要性を痛感。「住む人と設計する人をつなぐ収納術」をベースにした住生活アドバイザーとして活動している。

「収納」ガイド すはら ひろこ

文/三田村蕗子 写真/平林直己

忙しい女性の暮らしを支える住まいをもっと快適に

すはらさんは32歳で一級建築士事務所を開設し、35歳で株式会社アビタ・クエストを設立。当初は、主に住宅メーカーの商品企画を手がけていたという。テーマは「共働きファミリーの住まい」。背景にあるのは、すはらさん自身のリアルな実感だ。

今の仕事につながるきっかけをつくった書籍、千葉敦子さんの『ニューヨークの24時間』と加藤秀俊さんの『整理学』は、今でも大切にしている

今の仕事につながるきっかけをつくった書籍、千葉敦子さんの『ニューヨークの24時間』と加藤秀俊さんの『整理学』は、今でも大切にしている

「独立してすぐに直面したのが、自分の事務所を構えて共働きを続けるためには何をすべきかということ。ひとりで2人分の仕事をこなすには? 公私のバランスはどうとる? というのが私の課題でした。そのときに出会った本が千葉敦子さんの生活術が描かれた『ニューヨークの24時間』、そして加藤秀俊さんの『整理学』。仕事にも暮らしにも効率と質を高める技術の必要性を感じましたし、その技術を住まいの企画に反映するのが私の仕事だと直感しました。私の今の仕事は、自分が必要とするノウハウを開拓することから生まれたといえるかもしれませんね」

1988年当時はパソコンがなかったため、手書きで提案を行っていた頃の懐かしいスケッチ

1988年当時はパソコンがなかったため、手書きで提案を行っていた頃の懐かしいスケッチ

住まいを企画する仕事がしたい

住生活アドバイザーとして活躍するすはらさんのキャリアは、建築から始まった。家政学・住居学を専攻し、住生活の研究を続けて修士課程を終了したすはらさんが飛び込んだのは建築の世界。日本を代表する建築家・(故)菊竹清訓さんのもとでスタッフとして、建築デザイや都市構想プロジェクトに関わること約7年。忙しくも充実した時間を送ったすはらさんは独立を決意した。

「建築の仕事は魅力的で、他では得られない貴重な経験をさせてもらいました。でも、独立を果たすとしたら気力も体力もある今がいいと思ったのが31歳の時。そして、念願だった住まいの企画を手掛けるデザイン事務所を開業しました」

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